『unknown』“トンチキ”ドラマじゃなかった! 最終回直前で視聴率爆上がり

高畑充希 

高畑充希 画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

6月6日に高畑充希&田中圭のW主演ドラマ『unknown』(テレビ朝日系)第8話が放送された。最終回直前で視聴率が爆上がりしている。

初回に平均世帯視聴率7.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)を記録して以降、数字は右肩下がりとなり、第5話ではワーストの5.2%までダウン。

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しかし、その後少しずつ復調。第6話5.3%、第7話6.0%となり、第8話は6.9%と一気に伸びた。

「次回が最終回となりますが、絶妙に〝真犯人〟がわからない構成となっているので、最終回は注目度が上がってさらに数字が伸びるでしょう。

ドラマの成功の基準として、初回の視聴率を、最終回の視聴率が超える…というものがありますが、これを達成できる可能性が十分にあります」(週刊誌記者)

前クールに放送された吉高由里子主演の恋愛ドラマ『星降る夜に』は、初回7.7%ではじまり、最終回は7.6%。ギリギリで成功ラインに届かなかった。

「『unknown』は、ドラキュラが人間に交じっているという奇想天外な設定や、真面目な場面でボケを入れるなどの軽いノリを連発し、人を選ぶ作品でしたが、結果としてただ無難に終わった『星降る夜に』より成功と言えそうですね。

また、最終回直前になってようやく、ドラキュラがただのトンチキ設定ではなく、人種や性別、ジェンダー問題を暗喩する設定だと視聴者から理解され始めているようです。

そもそも一般視聴者ごときがツッコめる点をプロの制作者が意識していないわけがなく、後々にあのツッコミは野暮だった…と反省することが多い」(同・記者)

アンパンマンすら理解できなそうな視聴者

実際、第8話でも『unknown』には理解力の乏しい視聴者からのツッコミがあった。

「〝ドラキュラは怪力〟という設定の同作ですが、そんなドラキュラの主人公が、一般人に襲われて殺されそうになったシーン。

ネット上では『怪力はどうした?』といったコメントが寄せられていましたが、その前のシーンで主人公が、血か足りなくてふらつく姿がしつこいほどに描写されていたのです。

こんなにわかりやすくしているのに、『怪力なのに負けそうになるのはおかしい!』なんていう批判の多いこと…。水に濡れているアンパンマンを見て、『なぜアンパンチを出さないんだ!』と言い出しかねないレベルです」(同)

アニメ『鬼滅の刃』は、やたらと説明台詞が多いことで有名だが、なぜそんなアニメが流行っているのかがわかるというものだ。

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