『シン・仮面ライダー』は失敗だった? 公開からわずか4カ月でネット配信

浜辺美波

浜辺美波 (C)まいじつ

映画『シン・仮面ライダー』が『Amazon プライム・ビデオ』で7月21日に配信されることが決定した。

劇場版の公開は2023年3月で、封切りからわずか4カ月でのネット公開となる。あまりにも早いようにも見えるが、同映画は果たして成功だったのか、失敗だったのか。

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過去の『シン』シリーズと比べてみると、『シン・ウルトラマン』は2022年5月公開で、ネット配信が半年後の同年11月。

一方興行収入82.5億円を記録した『シン・ゴジラ』 は2016年7月の公開で、Amazon プライム・ビデオで配信されたのは実に2年後の2018年8月だ。

「『シン・ウルトラマン』が配信された時期は新型コロナによる自粛ムードが漂っていた時期。映画館で見られない層にも見てもらおうと早めに配信した可能性もゼロではない。それでもネット配信までに半年かかった。今回の4カ月後配信は驚異的な早さ」(エンタメライター)

興行収入『シン・ウルトラマン』の半分に…

『シン・仮面ライダー』はタイ・台湾・香港など海外でも配信されているところだが、日本では6月4日に終演。

4月23日までで興行収入20億円を突破し、仮面ライダーシリーズ史上最高記録と伝えられたが、その後興行収入が大きく報じられることはなかった。

「23.2億円で着地したようだ。仮面ライダーシリーズでは良い数字だったが『シン・ウルトラマン』は44.4億円だったので、コケたと言われても仕方ない数字ではある。

『シン・仮面ライダー』は池松壮亮さんが主演でヒロインに浜辺美波さんを据えた。西野七瀬さんら話題性のあるキャストをそろえたものの、やはり特撮ファンだけしか取り込めなかったのでは。

一方で同時期に流行した『すずめの戸締まり』は幅広い年齢層に受け入れられたし、『THE FIRST SLAM DUNK』は30〜40代のファンを熱狂に巻き込んだ。完全に相手が悪かった。特撮ファンを取り入れるなら、かなりの賛否はあるだろうがジャニーズ事務所所属タレントをぶち込むであるとか、思い切った施策は必要だったのでは」(前出・同)

完全に名映画の陰に隠れる形となってしまった。

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