東京ディズニー“チケット大幅値上げ”の裏事情…止むに止まれぬ3つの理由とは

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『オリエンタルランド』は、10月1日より『東京ディズニーランド』と『東京ディズニーシー』両パークのチケットを値上げすると発表。過去最高の値上げ額に、ネット民がどよめいている。

現在は、平日・休日・時期などの繁閑差に合わせた4つの価格帯でチケットを販売。大人料金であれば最高額で9400円、最安値で7900円といった価格帯となっている。そして今回の値上げで、この最高額が更新され、1万900円となった。

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「同パーク初となる1万円超となった今回の値上げ。もちろんネット上で大きな話題となり、〝高い〟と不満を露わにする声が上がっていました。

一方、新型コロナが落ち着き、マスク着用義務が緩和された昨今、両パークは着実に入園者数を取り戻しています。入園だけで長蛇の列ができる日もあるため、混雑を緩和する策の一つなのかもしれません」(エンタメ誌ライター)

値上げはパーク内の治安維持のため?

チケット値上げのタイミングから察するに、理由はもう二つ、考えられそうだ。

「『東京ディズニーリゾート』は、4月15日から来年3月31日までの間、開園40周年のスペシャルイベントを開催しています。それに伴い、グッズも多く展開していますが、主に〝大人向け〟のグッズがネット上でバズっていました。

過去のショップバッグデザインを使用したグッズをはじめ、大人たちが〝懐かしい〟と感じるアイテムが盛りだくさん。そのため、このタイミングで大人料金を上げるのは、企業の戦略といえるのかもしれません」(同・ライター)

残る一つは、過激ファンの抑制だ。ディズニーは、2020年から年間パスポートの販売を休止しているが、売り上げは落ちていないどころか、むしろ上昇傾向にあるという。

「2パークの年パスの場合、10万円近い金額でした。基本的に年間パスポートを購入するのは熱心なファン層で、一般的には〝太客〟といえるでしょう。

しかし、実際は年パスで何度も入園しているだけで、貢献度が高いとはいえません。おにぎりや飲み物を持参し、食事代をケチる人が多いのは、意外に知られていない事実です。

また、キャラクター撮影に命をかける熱心なファンの中には、パレードやショーにてほかのゲストを邪魔者扱いする過激派も…。

運営側としては、ゲスト全員に平等にパレードやショーを見て欲しいはず。年パスの休止、チケットの値上げは、一部の過激な〝ファン切り〟も視野に入れた施策なのかもしれませんね」(同)

お金のためにあくせく働く日常を忘れ、〝夢の国〟を楽しみたいところだが…。

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