オールスター選考選手がおかしい? オリックス中嶋監督の策略か

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野球のオールスターゲーム(7月19・20日)の監督推薦選手が5日に発表された。パ・リーグでは、オリックスの主力投手が選出されなかったことに首をかしげるファンが多く見られる。

しかし、他チームの顔ぶれを見ると、パ・リーグを率いるオリックス・中嶋聡監督の策士ぶりが鮮明に見えてきた。

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オリックスはエースの山本由伸、宮城大弥の2投手を選出せず、代わりに山﨑福也、山下舜平大の両投手を選出。これがファンの間で物議を醸している。

「7勝を挙げている山下投手は、新人王候補で順当な選出。一方、山﨑投手は6勝ですが4日の楽天戦で3回途中6失点と炎上したばかり。一応ローテーションを張っていますし選ばれてもいいとは思いますが、山本、宮城の2大看板と比べるとちょっと…」(野球記者)

ライバルチーム「けが不安」選手が選ばれ…

一方、ライバルチームの選出もずいぶんと奇妙だ。

「ソフトバンクからは42歳の和田毅投手も選ばれていますが、今シーズンは3回登録抹消、一軍復帰を繰り返しながら投げている身。

老体にムチ打ってオールスターに出場するとなれば、ファンはうれしいでしょうが…。本人やファンの気持ちはともかく、和田投手の体は悲鳴を上げるのでは。

ロッテの種市篤暉投手もリーグ5位の防御率(2.52)を買われて選出されたようですが、彼はトミー・ジョン手術明けで、2022年は1試合に投げただけ。

まずは1年間ローテーションを守らせ、肘の不安を完全に取り除いてから選んであげてほしかったですが…。

ロッテには、メジャー帰りの澤村拓一投手や中継ぎで防御率0.69の西村天裕投手もいるわけですし、けがの不安の少ない選手はいくらでもいたはず」(同・記者)

オールスター明けの日程を見ると、奇妙な選考方針が見えてくる。

「オールスターから2日後には対北海道日本ハム2連戦がある。そんな中で先発の上沢直之投手、加藤貴之投手を選出した。

対オリックス2連戦で先発しても、長いイニングを投げるとは思えない。これでオールスター後もオリックスは、順調なスタートを切ることができる。

さらに今年に入って活躍する、抑えの田中正義投手も選ばれた。田中投手はプロ入り以来けがを繰り返してきて、今年やっと台頭した選手。

シーズンとおして活躍したことがない中で、休養期間がないとなれば、後半戦に向け暗雲が垂れ込める。

日本ハムにはペナントレースで大きく差をつけているものの、いずれにしても中嶋監督は相手選手を疲れさせる策士なのかも」(同)

チーム間である程度すり合わせはあったとみられるが、それにしても奇妙だ。

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