新ドラマ『ウソ婚』も…偽装結婚ドラマ連発しすぎ? 韓国ドラマブームの影響か

菊池風磨 

菊池風磨 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

またもや偽装結婚がテーマのドラマが始まった。

7月11日から始まったのは、フジテレビ系の『ウソ婚』。超モテ敏腕建築士・夏目匠(『Sexy Zone』菊池風磨)と、平凡な派遣女子・千堂八重(長濱ねる)による〝ウソ〟の結婚生活を描いたラブコメディーなのだが、既視感は拭えない。

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八重はとにかくお人好しな性格で、他人のために損ばかりしてきた。その性格のせいである日、突然仕事を失い、海外赴任が決まった彼氏と破局。人生のどん底に陥っていたところ、偶然居合わせたのが幼なじみの匠だった。

八重の現状を知った匠は、期間限定でウソの結婚相手を演じるバイトを持ちかける。八重は断るが、このタイミングで今の家を出て行かなければならなくなり、最終的に匠の提案を承諾することに。こうしてウソの結婚生活が始まり、第1話は幕を下ろした。

偽装結婚ドラマの量産時代

「偽装結婚ドラマといえば、星野源と新垣結衣が共演したドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)がヒットして以降、かなり増えてきています。同じくTBS系のドラマでいうと、2021年の『婚姻届に判を捺しただけですが』や23年4月期の『王様に捧ぐ薬指』が挙げられます。

『ウソ婚』も含め、これらの作品に共通するのが、漫画原作だということ。『逃げ恥』の大ヒットを受けて、二匹目のどじょうを狙っているのはわかりますが、大ヒット作は生まれていないのが現状です」(ドラマライター)

偽装結婚ドラマに通じるご都合展開の連続は、漫画原作なので目をつぶるとして、なぜ偽装結婚をテーマにした作品が増えているのだろうか。

「韓国ドラマの影響ではないでしょうか。『逃げ恥』の漫画連載が始まる2012年以前から、韓国ドラマでは偽装結婚や契約結婚を扱う作品は定番。その背景には経済格差の広がりや、企業や個人間の契約に関する問題が表面化し、社会問題になったことが挙げられるでしょう」(同・ライター)

日本国内でも〝なろう系〟など、非現実的なテーマの作品が流行している。市井の人々はつらい現実から目を背けたいのだろうか。

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