巨人“疑惑の判定”で今月3度目の完封負け! 試合内容は完璧だったが…

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今月3度目の完封負けも、未来は明るい?

7月12日の対広島戦、巨人は0-2で試合を落としてしまった。勝って3位奪取と行きたいところだったが、これで広島とは再び1.5ゲーム差に開いた。

この日は打線が完全に沈黙し、先発の森下暢仁に完封負け。巨人先発のフォスター・グリフィンも4回まで1安打無失点の好投を見せたが、5回表、會澤翼にヒットを許すと、続く小園海斗に2ランを浴びて先制を許す。

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結局、この一発が決勝点となった。

ただ、試合には負けたがプレーそのものは悪くない。巨人投手陣が浴びたヒットはわずか4で、小園のホームラン以降は1本のヒットも許していない。

不意の一発に泣いただけで、グリフィンもリリーフ陣も投球内容は悪くなかった。

打線も得点こそ取れなかったものの、8安打と広島の倍のヒットを打っている。新1番が板についてきたルイス・ブリンソンは、初回からヒットでトップバッターらしく出塁。

第2打席にもツーベースと、この日のチーム最多タイとなる2安打でチャンスメイクをしており、チームを牽引した。

4番・岡本和真をめぐる疑惑の判定に物申す!

この日は判定にも泣かされた。4番・岡本和真はこの試合最後の打者になったのだが、二塁を狙って滑り込んだところタッチアウト。

際どい判定のため原辰徳監督はリクエストを要求したが、結局は覆らずアウトでゲームセットとなった。

だが中継で見る限り、あのタッチは正直微妙なところだった。審判の判定には疑義が残るし、もしセーフなら、6月末にプロ初のサヨナラホームランを放った若手・岸田行倫がネクストバッターだったため、同点2ランの可能性も十分あったはずだ。

さらに、その次の打者は打撃好調の中田翔だったし、連打でサヨナラの可能性もあっただろう。

今回のゲームは判定や一発に泣かされただけで、プレーそのものは明るい材料ばかりだ。相手の倍ヒットを打ち、投手陣は一発以外完璧に抑え、最終的には審判に泣かされただけなのだから、実質勝利と言ってもいい。

不動のショート・坂本勇人を欠きながらこの展開は、決して悪い状態ではない。この調子で前半戦を終え、後半からの猛チャージに期待したい。

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