岡本和真、門脇誠のビッグプレーも敗北…巨人のリリーフ陣にまた黄色信号

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好調だったリリーフ陣に再び黄色信号か?

巨人がまたもリリーフ陣の炎上で負けてしまった。本拠地・東京ドームで行われた7月13日の対広島戦、1対1のまま延長戦にもつれたが、11回表に一挙5点を取られて終了。

この日浴びた13安打のうち5安打が11回と、1イニングに投手3人を注ぎ込んでようやくの鎮火となった。

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かつては〝魔の8回〟とも言われたが、7月のリリーフ防御率は1点台と絶好調の投手陣だっただけに、これは意外だ。

しかし、タイラー・ビーディがランナーを許し、大江竜聖が打ち込まれただけで、中川皓太、高梨雄平、三上朋也、鈴木康平とほかのリリーフ陣はしっかりと抑え込んでいる。

先発した勝ち頭のエース・戸郷翔征も、7回1失点と試合を作り、相変わらず安定したピッチングを披露している。

岡本和真、門脇誠のビッグプレーにあっぱれ

野手の闘志も見事だ。4番としてチームを牽引する岡本和真は、4回に吉川尚輝の犠牲フライで先制のホームを踏んだ際、ヘッドスライディングで頭から滑り込んだ。

CS進出のかかる3位攻防戦の直接対決、キャプテン自ら〝絶対に勝ちに行く〟と背中で語ったこのプレーは称賛に値するだろう。

主砲として、キャプテンとして、27歳にして強い自覚と責任を持つことが感じられる。やはり、巨人軍の選手はこうでなくては。

坂本勇人の代わりにショートに入るルーキー・門脇誠の守備も素晴らしい。

同点のまま迎え、失点の許されない9回表、無死一塁の場面でショートへ飛んだ難しいバウンドの打球を、門脇は体勢を崩しながら見事にキャッチ。

そのままターンしながら二塁へ送球し、華麗なゲッツーを完成させた。

この好守は間違いなくチームを救ったといっていいだろう。このプレーがなかったらピンチを拡大させ、そのまま点を取られ、延長戦の前に試合が決していたかもしれない。

ルーキーながらここまで動けるのは、今後が楽しみだ。打撃力さえ向上させれば、坂本に並ぶショートストップに成長するかもしれない。

試合こそ負けたが、チームを鼓舞する岡本・門脇らのガッツは称賛に値する。野球は団体競技なのだから、こうした姿勢のひとつひとつが好プレー、ひいては勝利につながるのだ。

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