巨人・岡本和真“死球”で戦線離脱か…2018年の悪夢がよみがえる

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現実になりそうなのであまりマイナスなことは吐かないようにしているが、それにしてもこれは悲観せざるを得ない。

我が巨人軍の若き4番・岡本和真が死球を受けてしまった。

7月5日の最下位・中日戦はもつれにもつれ、最終12回までかかって7-6と1点差の勝利。岡本はこの試合、大暴れで、初回にいきなり先制の満塁ホームランを放つこの上ないスタートを切った。

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その後の打席でもレフトへヒットを放ち、5打数4安打4打点と大暴れ。だが、誰もが気を良くしていた12回の第6打席、バットを出しかけた右手にボールが直撃し、代走・若林晃弘に交代することになった。

これはまずい。これは相当大変なことになったというのが最初の感想だ。岡本はこの日、リーグトップを独走する19号のホームランを放ち、打点同2位、打率同3位と、三冠王も狙えるほど絶好調だ。

もしこの死球で離脱するようなことがあれば、チームにとっては痛手どころではないだろう。

思い出される2018年終盤の右手死球

試合後、〝大本営〟のスポーツ報知は、岡本が「右手は大丈夫です。折れてはないので大丈夫です」と話していたと報じた。

大事には至らなかったようだが、これでバッティングの調子を落としてしまうようなことがあれば離脱も同然だ。

過去にも同じことがあった。史上最年少3割30本100打点を達成してブレークした2018年、岡本は9月14日のDeNA戦で右手に死球を受け途中交代。

翌日から試合に出場したが、ホームランは最終戦まで途絶え、打点も死球以降はわずか5と、明らかに調子を落とした。

当時の高橋由伸監督は、岡本がこの時骨折していたことを後に告白している。今回もまた、4番の責任感から出場を強行し、不調のままチームの勝利を危うくする可能性は否めない。

ただでさえ坂本勇人の離脱で打線が勢いを欠く中、岡本まで欠けたら飛車角落ちにほかならないだろう。

現在、チームはAクラスをかけて広島と熾烈な争いを繰り広げており、主力を休ませる余裕はない。

だが、無理を押して出続けて悪化しては身も蓋もないので、ここは中長期的視点に立ち、静養させて後半戦からの復帰でも良いのではないだろうか。

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