日本ハム「日替わり打線」は愚策か…データで惨状明らかに

新庄剛志 

新庄剛志 (C)まいじつ

7月17日の埼玉西武戦に敗れ、北海道日本ハムは新庄剛志監督の就任以来初となる10連敗を喫した。

新庄監督はシーズン開幕前から2022年シーズンとは違い、打順を固定するとニオわせてきた。だが10連敗した期間中もオーダーを固定させぬまま。

それで効果が出ているのなら問題はないのだが、データを見る限り、打順の入れ替えが完全に裏目に出ているようだ。

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ここ10試合の打線事情を整理しよう。

打線は318打数65安打、打率.204。今季のチーム打率(.229)と比べれば低い。ただ打線は水ものと言うし、この程度の波はあっても仕方ないだろう。

問題なのは、新庄監督の考える日替わり打線がつながりを欠いていることだ。

4番打者が打てない!チーム打率よりも下

分かりやすく4番打者にクローズアップする。この10試合、清宮幸太郎(3試合)、万波中正、アリエル・マルティネス(各2試合)、野村佑希、今川優馬、郡司裕也(各1試合)を4番に据えてきた。

だが4番打者がとにかく打てない。複数安打を放ったのは7月12日楽天戦の清宮だけで、38打数6安打と打率はなんと.157。打点もわずか3で、本塁打に至ってはゼロだ。

加えてここ4試合で4番に座った野村、今川、マルティネス、郡司がことごとく凡退。16打数無安打と、調子が良いと新庄監督が判断した選手が4番で打席に立つと打てない状況が続いている。

「今季はオープン戦から野村を4番に据え続けたがシーズン序盤から不調。清宮、万波、野村で4番を競わせる形で刺激を与え続けていた。ただ、清宮はけがで離脱した時期があり、万波も好不調の波が大きい。

結局打順を固定すると宣言したものの、一番のキモである4番を決められず、その公約は未達成のまま。監督はオールスター後に打線を組み替えるとしているが、それも本当なのか…。

シーズン序盤に主力が次々と離脱したから仕方ない面はある。それでも新庄監督の勘で打順を組み替えては失敗を繰り返しているのだから、腹をくくってもう打順を固定すべきでは」(野球記者)

それでも新庄監督は「優勝しか目指さない」と宣言し続けている。もはや日本ハムにはもう自力優勝の目はないのだが…。

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