“エースの悲劇”再来!?『ONE PIECE』1087話 ガープに死亡フラグ

“エースの悲劇”再来!?『ONE PIECE』1087話 ガープに死亡フラグ

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

現在、『ONE PIECE』では海賊島「ハチノス」にて黒ひげ海賊団と海軍たちのバトルが勃発している。その矢先、7月18日発売の『週刊少年ジャンプ』33号に掲載された1087話で“海軍の英雄”ガープの身に絶望的なフラグが立ってしまった。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

黒ひげ海賊団に囚われたコビーを助けるため、海軍の仲間たちと共に「ハチノス」へとやってきたガープは、第1087話『軍艦バッグ』で目まぐるしい戦闘を繰り広げた。

大酒のバスコ・ショットに雨のシリュウ、悪政王アバロ・ピサロと、黒ひげ海賊団の幹部たちが次々襲い掛かる。ガープは敵の策略に騙されたコビーをかばい、腹を剣で貫かれて深手を負ってしまう──。

これまで圧倒的な戦闘力で他を寄せ付けなかったガープだが、わずか1話にして大ピンチを迎えることに。そこで多くの読者たちが連想したのが、エースと白ひげが命を落とすこととなったマリンフォード頂上戦争の展開だった。

頂上戦争ではエースを救うため、白ひげがマリンフォードに攻め入ったが、ハチノスでは部下を助けるためにガープが奮闘。そして老いを自覚するセリフがあったり、刀で刺された後に“巨人”を投げ飛ばしたりと、白ひげとガープの描写は何かと一致している。

さらには両者ともにクザンに「アイスBALL」で凍らせられるという展開まで用意されており、作者・尾田栄一郎によるセルフオマージュという説が有力だ。

もしこの先も頂上戦争をなぞる展開が待っているなら、ガープは白ひげと同じように伝説に終止符を打たれてしまうのかもしれない。

扉絵にはエースの姿も…

もう1つ気になるのが、マリンフォード頂上戦争の中心人物だったエースを連想させる描写があることだ。

深手を負ったガープは、「正義は勝つ」と口にしていたが、この言葉は第556話のサブタイトルと完全に一致する。第556話はまさにマリンフォード頂上戦争編の最中、ガープが息子のように想っているエースの命と“正義”の間で心が揺れ、涙をこぼす回だった。

また、最新話の扉絵イラストにエースが登場することも意味深だろう。カピバラがくわえた葉巻に火をつけるエースの姿が描かれているのだが、葉巻といえばガープのトレードマークの1つ。現実には叶わなかった、エースのガープに対する“親孝行”がイメージされているようにも見える。

正義のためにエースを見捨てた過去を踏まえて、ガープは今度こそ自分の心に正直に生きるのかもしれない。ただ、そこでエースに対応するのがコビーだとすれば、彼の身にも不吉なフラグが立っていることになる。

マリンフォード頂上戦争を再現した戦いで、ふたたび“エースの悲劇”が起きてしまうのだろうか。ガープとコビーの命運はいかに…。

文=Tら
写真=まいじつエンタ