フジテレビの夏ドラマが総崩れ! 全作品“視聴率4%”の歴史的惨事か

画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

ここ数年、TBSをも上回るドラマ制作力を発揮していたフジテレビが、急に崩れてしまったようだ。今期は民放最下位となることは確実で、そのセンスが空回りしている。

この夏、フジテレビ系でプライム帯に放送されているのは、月9『真夏のシンデレラ』、月10『転職の魔王様』、水曜ドラマ『ばらかもん』、そして木曜劇場『この素晴らしき世界』の4作品。

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「なんとすべてのドラマの世帯平均視聴率が5%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)にまで落ちているのです。

まだ序盤も序盤でこれですから、全作品が4%台になる可能性は高く、下手したらオール3%台の歴史的惨事の可能性もある。

視聴率はあまり気にしなくていい…と言われ始めている時代ですが、さすがにこれはインパクトが大きすぎる。局内でお通夜ムードが漂っているでしょうね」(週刊誌記者)

春ドラマは『教場0』と『あなたがしてくれなくても』、それ以前も『silent』や『エルピス-希望、あるいは災い-』、『罠の戦争』、『ナンバMG5』など、2020年に入ってからフジテレビは覇権レベルのヒット作を連発していたのだが…。

運がないのかツメが甘いのか…

今期ドラマの総崩れは、見通しの甘さと不運のせいだという。

「まず『真夏のシンデレラ』。新人脚本家を起用して『silent』のようなヒットを狙ったのでしょうが、稚拙な台詞回しや繋がりのないシーンが多く、ドラマとして成り立っていません。

『ベタな王道ドラマに』というプロデューサーの指示があってのことでしょうから、ベタなストーリーは仕方ないにしても、台詞が悪いのは脚本部分の問題。

『silent』だって、ストーリーが評価されたというより、台詞を評価されてのヒットでしたからね」(同・記者)

『この素晴らしき世界』に関しては、鈴木京香を主演に据えて〝あてがき〟で脚本を制作していたのに、直前で鈴木が体調不良で降板。

急遽、ストーリーはそのままで、若村麻由美を主演に抜擢したというバタバタな事情がある。

「杉野遥亮主演の『ばらかもん』は、裏で放送されている赤楚衛二主演の日テレ系水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』と完全に潰し合い。

これまで日テレ水曜ドラマは、女性主演のお仕事ドラマばかりだったのに、2016年の『世界一難しい恋』以来となる約7年ぶりの男性単独主演作品を放送。ターゲットが丸被りしてしまったのです」(同)

『転職の魔王様』に関しては擁護できる点が一つもないが、何かが少し違えば『真夏のシンデレラ』『ばらかもん』『この素晴らしき世界』はヒットしていたかもしれない。

攻めの姿勢が、空回りしただけだと思いたい。

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