『THE SECOND』優勝者がもう消えた? 存在価値ゼロの大会に…

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今年5月に開催されたお笑い賞レース『THE SECOND』で初代王者に輝くも、全く売れないまま優勝の恩恵にあやかれていない『ギャロップ』。だが、これはあくまで〝自ら進んで東京進出しない〟だけだったようだ。

「ギャロップ」は7月20日深夜放送の『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)で、今後も大阪を拠点に活動するとキッパリ。

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理由について、毛利大亮は「相方45歳で僕が41歳」と高齢を挙げ、「新しい土地に行った時に覚えるのしんどいって言ったんですよ。道とか土地とか」と相方・林健のせいにした。

林はこれに、「東京って栄えてるエリアが広いでしょ?」「大阪って『どこどこで飲んでて合流しようやー』『行きますわー』って、お金ない頃でも頑張ったらタクシー乗ってだいたい2000円ぐらいじゃないですか?」「東京で合流しようって言われて、僕分からんからタクシー乗って行ったら7500円。何や、この街はって」とコメント。

なんと、飲みに行く際のタクシー代がもったいないという理由で東京進出しないと明かしたのだ。

THE SECONDの存在価値がなくなる

「番組では冗談交じりに語っていましたが、真剣な場では、東京進出しない理由を〝漫才師というのを大事にしたいから〟と明かしていました。まあなんにしろ、東京に拠点を動かす気はないみたいです」(週刊誌記者)

しかしこれは、「THE SECOND」が掲げていた意図とも相反するという…。

「同大会は『M-1グランプリ』出場資格を過ぎ、売れないまま芸歴を重ねてしまった中堅・ベテランを救済する意味合いがあった。優勝しても東京進出を拒み、生活を変えようとしない『ギャロップ』の姿勢は、大会の意図とは真逆です」(週刊誌記者)

大阪に留まるという決断は、ギャロップ本人たちだけの問題でなく、今後の大会運営にも支障をきたしそうだ。

「初代チャンピオンが〝売れていない・消えた〟とみなされれば、その大会は出鼻をくじかれる形になり、権威はなくなる。そうなれば大会参加のメリットもなくなり、出場コンビも減っていくでしょう。

実際には消えていないにしろ、関東圏の人にとって、ギャロップは〝優勝したけど売れなかった芸人〟という認識に既になっていますから。初代チャンピオンが全国区のテレビで活躍したら、『THE SECOND』の注目度がもっと上がって、『M-1』にも負けない大会になったかもしれないのに」(同)

もしほかの出場者も同じような考えならば、『THE SECOND』に存在意義はないだろう。

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