発覚!『真夏のシンデレラ』に重すぎる裏テーマが…実は社会派だった?

森七菜 

森七菜 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ

王道の夏ドラマと謳いながら、フタを開けてみれば〝月9史上最低の視聴率〟をマークしそうな、俳優の森七菜主演の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)。

しかし、ここにきて〝化ける〟可能性があるとの指摘があがっている。

7月31日に放送された第4話では、研修医・修(萩原利久)が失言を連発。夏海(森)とその弟・海斗(大西利空)のやりとりを見て、「バカを擬人化したような弟だな」「母親がいないとやっぱあんな子供に育つのか」と言い放ち、周囲からの反感を買う。

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夏海は、そんな修に対して「母親ならいるよ。私がこの家の母親だから」と主張し、明るい口調で接するのだった。

夏海の母親は、夏海が10歳のときに蒸発。以来、夏海が母親代わりとして父親と弟を支えてきたという設定だ。

「第3話では、沖縄で行われるサップの大会に夏海が出場する予定でしたが、父親がその資金を無断で使ってしまい、夏海は泣く泣く諦める事態に。それでも父を責めない姿勢は、夏海の人間力が高いのか、はたまた貧乏による〝諦め癖〟がついてしまっているのか…。

もはや夏海は、本来大人が担うような責任を引き受け、家事や家族の世話を行っている〝ヤングケアラー〟になっているともいえます」(芸能ライター)

ヤングケアラーの話で受賞した脚本家

そう、実はこのドラマ、小中学生向けの幼稚なラブストーリーかと思いきや、ヤングケアラーという社会問題を盛り込んでいる可能性があるのだ。

実は同作の脚本を務める市東さやか氏は、昨年にフジテレビ主催の脚本コンクール『ヤングシナリオ大賞』を、ヤングケアラーの話で受賞しているのだ。

「その内容は、ヤングケアラーの女子高生が演劇に魅せられ、学校の演劇部の照明係を手伝い始めるものの、家事も担い続けなければならない自分の境遇との間で葛藤する青春ドラマ。

したがって、『真夏のシンデレラ』も男女8人の恋愛物語のスタイルを借りているだけで、本当に扱いたいテーマはこれだったのかもしれない。となると、今後本領発揮して、一気に化ける可能性がある」(同)

ただ、今の月9視聴者が、ヤングケアラーのドラマを見たいと思うかどうかは別の話だが…。

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