筒香嘉智の新天地は劣悪環境!? 新庄剛志も弱音を吐いた米独立リーグ

(C)Eugene Onischenko/Shutterstock

長らく去就の定まっていなかった元メジャーリーガー・筒香嘉智が、ついに新天地でプレーすることになった。

筒香は6月下旬、自ら契約破棄するオプションを行使し、テキサス・レンジャーズ傘下の3Aリーグを退団。しかし、その後は1カ月以上にわたって音沙汰がなく、日本球界復帰期限の7月31日、メジャー復帰期限の8月1日が刻一刻と迫っていた。

【関連】筒香嘉智、日本球界復帰は絶望的? オプトアウト権行使も交渉白紙の可能性 ほか

そして日本時間8月1日、アメリカ独立リーグ・アトランティックリーグのスタテンアイランド・フェリーホークスが、筒香との契約を発表。メジャーやマイナーの舞台に戻ることはできなかったが、なんとかプレーできる環境は確保できた形だ。

「タイミングから察するに、8月1日の期限いっぱいまで粘るも、メジャー・マイナー共にオファーがなかったのでしょう。それでも、日本に復帰するよりは、まだメジャー再挑戦の道が残ると思い、独立リーグでもいいからアメリカに残る道を選んだのでは。しかし、マイナーリーグと違ってメジャーの傘下組織ではありませんから、メジャー復帰はさらに険しい道となります」(スポーツライター)

草野球レベル? 本当に大丈夫かと心配になる環境

また、独立リーグとあって、環境面もかなり劣悪だ。

「アトランティックリーグの平均観客数は2463人。それなりに入っているように思えますが、球場は日本の地方球場以下です。どこも資金力に乏しく、はっきり言ってしまえば、日本の草野球と変わらないくらいの環境でしょう」(同・ライター)

マイナーリーグも環境は過酷なことで知られるが、独立リーグはそれ以下だ。

「マイナーリーグは飛行機などが用意されず、広いアメリカの大地を、体を痛めながら何十時間も長距離バスで移動。食事はロッカールームに置かれた食パンを手に取り、ジャムを塗って食べるだけなど、とても劣悪な環境で知られています。現在、北海道日本ハムファイターズで監督を務める新庄剛志も、マイナー降格時にはこれらに驚いたと語っていましたね。

そんなマイナー以下なのが独立リーグですから、環境としては過酷の一言で済まないレベルなのは想像に難くない。筒香も途中で心が折れ、日本球界に復帰することだってあり得るのでは」(同)

それでも華々しくプレーできる日本を捨て、劣悪な環境のアメリカを選ぶとは…。日本に戻って〝都落ち〟と揶揄されるのを嫌ったのかもしれないが、かつて日の丸を背負った侍としては寂しい末路だ。

【あわせて読みたい】