ついに視聴率2%が目前に…フジテレビ木曜ドラマで“2度目”の悲劇

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ドラマ視聴率は〝初回は俳優の力、2話目以降は脚本の力〟などと論じられている。しかし、結局は2話以降も俳優の力が占める割合がかなり大きいと言えそうだ。

その説を証明しているのが、現在フジテレビ系木曜劇場として放送されている連続ドラマ『この素晴らしき世界』。撮影開始直前で、主演の鈴木京香が体調不良で降板。代わりに若村麻由美が主演を務めることになった。

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世帯平均視聴率は初回から5.4%、4.0%、4.3%、3.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と撃沈状態。若村は急遽で引き受けた主演を頑張っているとはいえ、酷な結果が出てしまっている。

「『この素晴らしき世界』は脚本も酷く、ハッキリ言ってストーリーが全然面白くない。当たり前ですが、視聴率低迷は若村さん一人の責任ではありません。しかしそれでも、鈴木さんが主演なら6%台をキープしていた…というのが業界内での見方です」(テレビ局関係者)

フジテレビ木曜劇場では、2年前にも主演の降板劇があった。『推しの王子様』で主演予定だった深田恭子が体調不良で降板。代わりに比嘉愛未が主演を務めたが、視聴率は散々だった。

今回のような爆死は、実に2度目なのである。

深田恭子なら『推しの王子様』もネタドラマに

「『推しの王子様』もストーリー自体が面白くなかった。ただそれでも、『フカキョンが演じていたらネタドラマとして面白かったかも?』と言われていましたね。実際、へんてこなストーリーでも出演者次第では高視聴率をとれます。

例えば、現在放送中のドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)は今期最低とも評されるストーリーでありながら、なぜか高い視聴率をキープ。これは、織田裕二さんが出演しているからだと言われているのです」(同・関係者)

また、大物女優を主演に起用し続けてきた日テレ水曜ドラマは、約2年前から若手主演に切り替えたところ、視聴率がガタ落ち。転換期となった2021年10月以降、8クール連続でずっと一桁視聴率を記録している。

「大物俳優がなぜ数字を取れるのか。単純に知名度が高くて人気者ということもありますが、やっぱり演技が面白いからです。多少酷いストーリーでも、それなりに見せられるものにするのが大物俳優たち。上手い演技と華のある演技は違って、スターたちは自然と人を惹きつける演技をしているのでしょう」(同)

脚本のダメさが際立つ時点で、主演俳優の器ではないのかもしれない。

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