今年の甲子園はショボい? 花巻東・佐々木麟太郎ほか…“怪物”から快音聞かれず

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連日熱戦が繰り広げられている夏の甲子園。今大会の目玉といえば、高校通算本塁打記録を大幅に塗り替えた花巻東高校・佐々木麟太郎だろう。

「大谷翔平の後輩にあたる佐々木は、甲子園出場時点で歴代1位となる高校通算140本塁打を記録。これは、現在日本ハムの清宮幸太郎が持っていた111本を大幅に超える数字で、〝怪物〟だと大会前からプロ注目の逸材でした」(野球ライター)

だが、甲子園本選に入り、その評価はやや下がりつつある。

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「1回戦こそ3打数3安打1打点でしたが、2回戦では4打数ノーヒット。期待されていたHRは大会中1本も出ておらず、スカウトの間で『期待外れかもしれない』と疑心暗鬼が広がっています」(スポーツ紙記者)

今大会ではもう1人、広陵高校の真鍋慧もプロ注目の強打者だが、こちらも派手さは見せられていない。

「真鍋は『広陵のバリー・ボンズ』の異名を誇る打撃で、佐々木に次ぐ大会注目打者。しかし、こちらもHRはゼロで、3試合で4安打3打点と打率は高いものの、敗退した3回戦では送りバントを指示される場面もありました」(同)

ドラフト1位候補として浮上も…プロ見送りで進学の可能性も

佐々木と真鍋をめぐっては、共にドラフト1位候補として、どちらがより打撃力に秀でるか論争が交わされてきた。

しかし、共に甲子園で快音が聞かれなかったことで、現在はどちらも評価を下げているようだ。

「プロのスカウトはもとより、野球ファンの間でも、両者には厳しい意見が急増しています。確かに、差し込まれたり泳がされたりと手玉に取られている辺り、スランプというよりはそもそものバッティング技術が未熟だと見ざるを得ない。ドラフト指名は確実でしょうが、プロで花開くまでには時間が掛かりそうです」(前出・スポーツ紙記者)

こうした点を本人たちも自覚していれば、高卒プロ入りを考え直す可能性もあるという。

「本人たちが『まだまだ』と感じていれば、プロ志望届を出さずに大学進学もあり得る。実際、大学野球でさらに実力をつけ、4年後に即戦力としてプロ入りするのは悪い選択肢ではない。特に佐々木は、父親でもある佐々木洋監督が大学進学派のため、拙速なプロ入りを避けるように息子を説得する可能性も高いのでは」(同・記者)

今後の焦点は、プロ志望届を提出するか否かに移るだろう。

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