『VIVANT』第6話で急失速! “過去一番つまらない”と酷評続出の理由

堺雅人 

堺雅人 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

8月20日放送の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)第6話が、世帯視聴率14.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2週連続で番組最高を更新した。だが、その評価は高視聴率と相反している。

前回放送された第5話のラストシーンで、主人公・乃木(堺雅人)の父親が、敵対するテロ組織「テント」のリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)ということが判明。

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名作映画『スター・ウォーズ』をオマージュしたかのような展開に、多くの視聴者が盛り上がりを見せた。

しかし、続く第6話では展開が滞り、《過去一番つまらなかった》とブーイングが起こっている。

「モンゴルの光景がほぼなかった上に、野崎(阿部寛)率いる公安が捜査対象である天才ハッカー・太田梨歩(飯沼愛)をみすみす取り逃がすなど、ガッカリ展開が続出しました。

これまで超有能キャラだった野崎ですが、乃木の敵に回った途端に弱体化するなど、ご都合主義がバリバリだったのです」(芸能ライター)

福澤克雄の不在でグダグダに?

さらに、第6話でメインを張った飯沼の棒演技も相まって、『VIVANT』の盛り上がりは一気に冷めてしまったという。

「これほどまでに『VIVANT』がウケている要因は、予想もつかぬ知略バトルと制作費1話1億円と言われるスケールの大きさ。

しかし第6話はバカ同士のバトルになっていたし、日本の室内のシーンばかりで映像的にもショボかった。当然といえば当然の結果です」(同・ライター)

また、第1~5話の演出は、原作を書いた福澤克雄氏と宮崎陽平氏、加藤亜季子氏の3人で務めているのだが、第6話だけは宮崎氏と加藤氏の2名体制だった。

「ノゴーン・ベキの正体が発覚する一大展開を終え、物語的には箸休めの頃合いのため、福田氏は思い切って若手に任せてみたのでしょうが、結果はイマイチ。失速の原因となってしまいました」(同)

改めて福田氏の存在の大きさを感じる回であった。

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