赤楚衛二『こっち向いてよ向井くん』に女性視聴者もイラッ!「結婚しなくても幸せ」は女性擁護の言葉ではない?

赤楚衛二 

赤楚衛二 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

俳優の赤楚衛二が主演するドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)第7話が8月23日に放送され、赤楚演じる婚活男子・向井くんと元カノの関係性が注目を集めている。

元カノ・美和子(生田絵梨花)との再会をきっかけに、すっかり元サヤに収まった気でいた向井くん。だが、美和子からは〝元カレ〟呼ばわりされてしまい、ショックを受ける。

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もう会わないと決心するが、美和子から「会いたい」と言われたら会いに行ってしまう、そんな都合の良い関係が続いていた。

そこで向井くんは美和子に、元カレと別れた理由について尋ねると、「結婚しようって言われたから」という回答が返ってくる。

「結婚は必要ない。結婚しなくても幸せになれる」との考えを持っている美和子は、特定の誰かと交際せず、都合の良い関係同士であることを望んでいるようだった。

「絶賛婚活中の向井くんは美和子の回答に戸惑いますが、美和子から『このままでいよ?』と甘えてキスされると『俺が美和子のこと嫌いになれるわけじゃん』と向井くんからもキス。泥沼の関係に引っ張られてしまいました。現代的な強い女性を描いているのかもしれませんが、男女逆ならただのクズ男。視聴者からもフルボッコだったでしょう」(芸能ライター)

(※一部の)女性向け作品だった?

ただそもそも、今回の展開は女性視聴者からもすこぶる評判が悪い。美和子は同性に嫌われるタイプの女であるようだ。

「日テレの水曜ドラマは、これまで『ごくせん』や『14才の母』、『東京タラレバ娘』など、女性を主人公にした女性視聴者向けのドラマを量産して高視聴率を記録してきました。同作は、およそ10年ぶりに男性が主人公。あくまで向井くんの視点を通した女性向け作品ではありますが、平均視聴率は世帯4.8%、(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と世知辛いものです」(同)

良作ではあるものの視聴率に結びつかない理由は、〝ポリコレ色〟が強いのが一因だという。

「同作は、女性側が『結婚しなくても幸せになれる』『男性から〝守る〟と言われてもピンとこない』など、新しい女性の価値観を色濃く反映している作風。向井くんの相談相手である坂井戸洸稀(波瑠)も、ランチに3500円のうな重を向井くんに奢れるような女性で、登場するメインの女性陣は恋愛に頼らずに自立している人が多い。

これは結婚という恋愛価値観を大事にしている女性視聴者からすると、自分が否定されているようでイラッとくるのでしょう。女性向けでありながら、女性の敵のような作品でもあるのです」(ドラマライター)

世界的なヒット作の映画『バービー』(2023年8月11日公開)や『トイストーリー4』(2019年7月12日公開)も同じようなフェミニズム・ポリコレ理由で、国内では不評を買っている。

悲しいかな、日本ではまだ広く受け入れられる価値観ではないようだ。

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