鳥山明原作『SAND LAND』期待ハズレの興行収入…ジャンプアニメ映画ブーム終焉の予感

(C)Cast Of Thousands/Shutterstock

8月18日公開の映画『SAND LAND』が、映画興行収入ランキング初登場6位にランクイン。事前の評判を大幅に下回る結果となっている。

原作は『週刊少年ジャンプ』にて2000年に掲載された同名漫画。漫画家・鳥山明が『ドラボンボール』の連載を終了した後、短期集中で掲載された伝説の作品と言われている。

悪魔の王サタンの息子・ベルゼブブが、世界のほとんどが砂漠となった世界で、お目付役のシーフとともに、幻の泉を探す旅に出るストーリーだ。

【関連】『ドラゴンボール』の若者人気がスゴい! 連載終了後に生まれた世代が夢中に ほか

公開後、21日に発表された『Filmarks』の初日満足度ランキングでは第1位に輝き、レビューも高評価が続出。

ところが21日に発表された『週末興行ランキング』(興行通信社)では第6位と、高評価の割に客入りに結びついていない。

『SAND LAND』失敗の理由は?

「映画の内容は鳥山ワールド全開で、夏休みに親子で鑑賞するには最適。集客に繋がらないのは、原作が古すぎることや、物語展開がこぢんまりしていることも影響しているでしょう。

ジャンプで連載されていたのは2000年で、今から23年も昔。しかも短期集中連載された作品ということもあり、一般的な知名度は決して高くありません。

観客の多くは中高年世代で、これでは興収が伸びないのも当然。スタートダッシュに失敗した作品が後伸びするケースはかなりレアです。あっけなくランキング外に落ちるのも早いかもしれません」(漫画ライター)

配給元の東宝はこのところ、『ONE PIECE FILM RED』や『THE FIRST SLAM DUNK』が大ヒットしており、ジャンプ漫画原作の「SAND LAND」にも大いに期待していたことだろう。しかし、蓋を開けてみれば思った以上に客入りが悪く、いまごろ関係者は頭を抱えているのではないだろうか。

【あわせて読みたい】