『VIVANT』第9話、謎のモノローグ「あなたは7回撃たれた狼」の意味 ノコル(二宮和也)への励ましの言葉だった?

嵐 二宮和也 

嵐 二宮和也 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

「あなたは7回撃たれた狼だ」――。9月10日放送の『VIVANT』(TBS系)第9話に、突如〝意味深なモノローグ〟が登場し、大きな話題になっている。

主人公の乃木憂助(堺雅人)は、かねてより所属していた「別班」を裏切り、父親のノゴーン・ベキ(役所広司)が率いるテロ組織「テント」へと仲間入りを果たした。

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徐々に信頼を勝ち取った乃木は、「土地の購入に必要な1千万ドル。私なら誰一人血を流すことなく集められます」とベキに持ちかける。

乃木は宣言通り、誰の血も流すことなく約1400万ドルもの大金を調達。「テント」のナンバー2であるノコル(二宮和也)は、乃木の手腕に驚きながらも、その表情はどことなく暗い。

そんなノコルを映しながら突然、「あなたは7回撃たれた狼だ」を意味するモンゴル語と、日本語訳のテロップが流れた。

「『あなたは7回撃たれた狼だ』はいったい何を意味し、誰が囁いた言葉なのか。今回のエピソードでは明らかになりませんでした。わざわざ日本語訳のテロップまで流したのですから、今後の展開に影響する重要な言葉であることは確かでしょう」(ドラマライター)

声の主はアディエル? ノコルへの励ましの言葉か

トルコのことわざには〝過去に困難を乗り越えた人は、今回もその経験を活かして困難を乗り越えられる〟を意味する「7回撃たれた狼」が存在する。

ことわざが流れたときにノコルが映し出されていたということは、誰かがノコルに励ましの言葉を与えたのだと考えられる。ではいったいその相手とは…。

「おそらくジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)の父親であるアディエル(ツァスチヘル・ハタンゾリグ)ではないでしょうか。今回アディエルは、ノコルとともに兄弟のように育てられたことも明かされています。

ノコルはベキの息子として扱われていますが、ベキと血が繋がっているわけではありません。そんななか、ベキの前に本当の息子である乃木が現れて、土地に必要な1千万ドルをあっという間に調達したとあれば、ノコルの心境的にはかなり複雑でしょう。

そんな彼を映しながら〝あなたは7回撃たれた狼だ〟が流れたのは、血縁に劣等感を抱くノコルが、過去に同じように励まされたことを思い出していた可能性が考えられます」(同・ライター)

謎の声の主=アディエル説を裏付けるもう一つの証拠として、過去、アディエルの寝室に狼の絵らしきものが飾られているシーンが放送されていた。

はたしてことわざは、今後の物語に影響してくるのか。次回はいよいよ待ちに待った最終回。すべての謎が明らかになることを期待したい。

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