『VIVANT』が“右翼ドラマ”すぎて恥ずかしい! 最終回のガッカリポイントが多すぎる「日本万歳感が受け入れられない」

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の最終回が9月17日に放送。世帯平均視聴率は19.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、視聴率不振の時代に輝かしい成績を残した。

だが、肝心の内容についてはガッカリする声が多い。そのポイントを振り返っていこう。

「まずは説明台詞が多すぎる点。最終回は今までに張った伏線を回収するために、ネタばらしの解説をダラダラと登場人物に喋らせ続けていた。

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そもそも『VIVANT』は説明台詞が多すぎると指摘されていたが、最終回は特に多く、「あの時は実はこうで~」の繰り返し。日本で最も注目が集まっているドラマで、ダメ脚本家がやりがちなダラダラ説明をずっとやっていたことはビックリです」(ドラマライター)

続いては、最後まで初回のインパクトを超えられなかったこと。1話1億円の制作費とも報じられている『VIVANT』だが、本当にお金がかかっていそうなのは初回と、モンゴルロケの一部だけだった。

「特に後半は地味なシーンが続き、ずっと室内でわちゃわちゃしているだけになっていた。肝心の最終回も、大掛かりなアクションがなくて拍子抜け。続編を作りたいためかもしれませんが、全話通してみると、尻すぼみだった感は否めません」(同・ライター)

日本スゴイ!世界は日本を見習うべき!

そして最後は、過剰な日本礼賛だ。これまでにも日本文化を美化する台詞は多くあったが、最終回はヒートアップ。

分断して争いを続ける世界に対して、「日本には考えの違う相手を尊重する美徳がある」などと大絶賛。その考えを、バルカ共和国(作中に登場する架空の国)も受け継ぐべきだとしていた。

「国内だけで完結しているドラマならまだしも、海外ロケをして、海外のタレントも出演している作品で、日本万歳的な作風は正直恥ずかしい。

視聴者からは、《俺右翼なんだけどVIVANTに流れる日本万歳感がちょっと受け入れられない》《美しい国日本!がめっちゃ推されてるのは右翼っぽくてちょっと怖い》といった声があがっています。

まあ、昨今の自国を卑下する風潮に警鐘を鳴らし、もっと日本に誇りを持とう!というメッセージなのかもしれませんが…」(同)

とはいえ、地上波という〝無料媒体〟で、ここまでのドラマを制作してくれたのには感謝しかない。

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