ピンチ脱出の要因は? 『AKB48』 新曲『アイドルなんかじゃなかったら』が前作比4.1万枚増

AKB48 (C)まいじつ

9月27日に『AKB48』の62ndシングル『アイドルなんかじゃなかったら』が発売された。前評判こそ悪かった同楽曲だが、前作『どうしても君が好きだ』を上回る初週売上を記録している。

10月3日に発表された「オリコン週間シングルランキング」によると、「アイドルなんかじゃなかったら」は初登場1位にランクイン。初週で36.8万枚を売り上げており、61stシングル「どうしても君が好きだ」の初週32.7万枚を上回る形となった。

「『アイドルなんかじゃなかったら』は〝恋するアイドル〟をテーマにしたラブソング。曲中には《他の誰かにバレちゃったら あっという間にスキャンダル大炎上》《アイドルなんかじゃなければ 好きだと伝えられるのに》といったアイドルならではの切ない心情を歌った歌詞があり、これまで彼女たちを応援してきたファンとしては複雑な心境になる一曲でした。そのため初週売上もそこまで見込めないと考えられていたのですが、まさかの大健闘でしたね」(音楽ライター)

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AKB48は2009年10月にリリースされた楽曲『RIVER』で1位を獲得して以降、49作連続・通算49作目のシングル1位に輝いている。「アイドルなんかじゃなかったら」が1位を獲得したことにより、AKB48が保有する「シングル連続1位獲得作品数」と「シングル通算1位獲得作品数」の記録を自己更新することとなった。

握手会再開がキッカケか

前作と比べて4.1万枚の売上増加となったAKB48。わずかな差ではあるものの、2021年以降にリリースされたシングルの中では、最も初週売上が伸びているように感じる。

AKB48のシングル売り上げは、57thシングル『失恋、ありがとう』を最後に、100万枚の大台から脱落。新型コロナウイルスの蔓延によって、アーティスト活動が縮小されたことなどを理由に、ここ数年間はCDの売り上げが振るわなかった。

「人気が下火になっていたAKB48が、ここにきて売り上げを伸ばしているのは、コロナ禍によって自粛していた握手会の再開が関係しているようです。AKB48は、今回発売された『アイドルなんかじゃなかったら』から握手会を再開。握手会には参加権利付きのOfficial Shop盤を購入しなくてはならないため、自然とCD売り上げも伸びるというわけです。3年10カ月ぶりに再開した握手会は売り上げとともに、コロナ禍で離れていたファンの心も掴んだようですね」(アイドルライター)

ここからどれだけ勢いに乗れるのか、AKB48の地力が試されようとしている…。

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