ジャニーズ会見“NGリスト”をめぐって各テレビ局が猛追及! 日本テレビは擁護の姿勢「業界では一般的に存在」

井ノ原快彦、東山紀之 

井ノ原快彦、東山紀之  (C)まいじつ 

10月2日に開かれたジャニーズ事務所会見の運営委託会社が、一部の記者を指名しないように〝NGリスト〟を作成していた疑惑を認め、謝罪した。

疑惑は4日夜のNHKニュースで報じられたのを皮切りに、全国紙や民放各局など、あらゆるメディアが後追いで報道していた。


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事務所は同日中に声明を発表し、《会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました》《コンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が、「これどういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と言いました》《そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております》などと詳細を説明している。

また事務所は《会見を委託したコンサルティング会社に、このことをきちんと伝え、謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われてしまいました》《今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません》《関係役員全員にも、もう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことも再確認いたしました》など、関与を強く否定した。

だが、翌日も『ひるおび!』(TBS系)や『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)といったワイドショーは、こぞってこの説明を疑問視し、批判を始める。

そして同日午後、運営を委託された外資系コンサル会社が声明を発表し、《この資料は限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの》と説明。《ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません》と事務所側の関与を否定した。

朝日・TBSのメディアは批判も…

また《なお、実際の会見の進行においては、こうした資料に関わらず、登壇者、司会者の判断のもと、幅広い媒体の記者の皆さまにご質問頂くこととし、貴重なご意見を頂戴したところです》と、会見でリストが用いられることはなかったと説明している。

この発表直後に放送された『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)は、コンサル会社の関係者が、社の見解ではなく個人の意見としてNGリストは業界で一般的だと答えたと伝えた。

また《「ジャニーズだから」という理由で作成したわけではなく 業界では一般的に存在》《会議でジャニーズ事務所から指摘があったにもかかわらず 実際会場に持ちこまれた理由については不明》とのフリップも示した。

さらに、司会の宮根誠司は、橋下徹に「知事・市長時代は毎日会見されてました」「ありました?」とたずね、橋下は「リストありますよ」とアッサリとその存在を認めている。

続けて「弁護士としても株主総会とか関与しますけど、リストを作るのは当たり前です。それはもう作らないと、危機管理できません」「(リストに入れるのは)演説をずーっとやる記者。必ず入れます」「じゃないと、その人に当ててしまったら会見が2時間とか3時間ずっと続いてしまう」などと理解を示した。

実際の会見運営に影響はなかったようだが、あらぬ誤解を生んだ上、やり直しを求める記者にもお墨付きを与える形になってしまったようだ。

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