ジャニーズ“楽曲封印”決断で広がる余波…使用できなくなる曲多数、辞めジャニへの使用停止要請は無理?

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

10月12日夜、『Hey!Say!JUMP』がファンクラブのページで動画を公開。今後の方向性を明かした。

「会員しか見られない内容ですが、マスコミ各社はこれを大々的に報道。記事によると、グループは今後の方針を報告し、2007年リリースのデビュー曲『Ultra Music Power』を封印する方向だと発表したようです」(芸能ライター)

ジャニーズ事務所は10月2日開催の2度目の記者会見にて、社名の変更を始め、「ジャニーズ」と名の付くものは全て葬り去ることを発表。これに伴い、『ジャニーズWEST』『関ジャニ∞』は、ファンクラブ動画でグループ名変更を発表していた。

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この流れが「JUMP」にも波及した形に。グループ名が「Johnnys Ultra Music Power」の頭文字から来ており、デビュー曲の歌詞にもこれを説明するようなものが含まれているため、メンバー間で議論を重ねたそうだ。

その結果、グループ名こそ変えずとも、デビュー曲は封印する〝方向〟で話し合っているそうで、今回の発表に至ったという。

名優・あおい輝彦の芸能人生さえ抹消の危機

今回の判断は、世間でも意見が分かれている。いわゆる作品に罪はない論で、ファンながら「仕方ない」と理解を示す意見、ファンではないが「これは過剰反応」との意見など様々だ

「実はこの歌、2番の歌詞はJの部分が『J Join together』になっているため、入れ替えれば成立した気もするんですよね。歌詞を変えれば対応できそうなものまで封印するとなると、他のグループも歌えない歌が増えそうです。特に『関ジャニ』『WEST』はグループ名を入れた歌詞も多いですし」(音楽ライター)

気になるのは、今は事務所から離れているグループや楽曲だ。

「『男闘呼組』はジャニーズ時代に『ジャニーズ A GO GO』という楽曲を制作・アルバム収録しており、今年8月の日比谷野音ライブでオープニングを飾るなど、復活後のライブでも歌っている。ただ、今は事務所を離れているため、ジャニーズ側から使用停止を求めることもできないし、今後の扱いは不透明でしょう。

もっと気になるのは、あおい輝彦や中谷良らが属した初代『ジャニーズ』。後に名俳優になるあおいの輝かしいキャリアの始まりとなったグループにもかかわらず、存在そのものが封印されれば、『ジャニーズとしてデビュー後、俳優として数々の名作に主演』という紹介すら禁じられてしまいます。

懐かしの音楽番組や昭和のレコード紹介企画からも弾かれてしまうし、日本初の男性アイドルという重要なポジションにありながら、触れることすら許されなくなってしまいますよ」(同・ライター)

これもキャンセルカルチャーの一種と言えそうだ。

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