画／彩賀ゆう （C）まいじつ

秋クールドラマの最注目作の一つ、『いちばんすきな花』（フジテレビ系）の放送が10月12日よりスタートした。昨年大ヒットしたドラマ『silent』（同系）と同じチームで制作されているが、出だしから暗雲が立ち込めているという。

『silent』の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久氏で描く同作。多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠というクアトロ主演で、〝男女の間に友情は成立するのか？〟というテーマに挑む。

【関連】神尾楓珠“原因不明の無期限休業”をめぐって意味深な行動…共演者からのツッコミに「シーっ」体調不良説はデマだった？ ほか

初回は、学生時代から気を許せる赤田鼓太郎（仲野太賀）という唯一無二の男友達が、結婚を機に会えなくなることになってしまい、主人公の潮ゆくえ（多部）は落ち込む。

赤田の結婚相手が、潮と赤田が夜な夜なカラオケボックスで何度も2人きりで合っていることに嫌悪感を抱いたらしい。

潮は赤田とはただの友達なのに… と納得がいかず、「しょうもなっ！」と連呼。ひとしきり喚いた後、赤田とお別れをして涙を流すのだった。

「しかしこの件については、主人公の潮よりも赤田の結婚相手を支持する視聴者が多かった。

さらに、『しょうもなっ！』と悪態をついたことで、潮は一気に嫌われ者に。SNSなどで《多部ちゃんは好きだけど、こういう女は嫌いだわー》《彼氏の友達にこんな人いたらキレる》《旦那の女友達にしょーもなーとか言われたら発狂します》《こういう女苦手だわ。自サバとかにも多いよね》と大反感を買っていました」（芸能記者）

『silent』の川口春奈と同じ匂い

思い返すと、実は『silent』でも同じような流れで、女性主人公が嫌われる描写があった。

「『silent』では、婚約相手がいるにも関わらず、主人公の青羽紬（川口春奈）は久々に出会った元カレのことを優先。同棲する部屋の内見をドタキャンしていました。さらに、それに対して拗ねるような婚約相手を見て、紬は逆ギレをかましたため、視聴者のヘイトを集めたのです」（同・記者）

ただ今回のストーリーは、決して女性主人公が正しいとは描かれていない。

「もう一人の主人公・春木椿（松下洸平）は、婚約者が〝友達だから〟と言い張って男友達と会っていることを許していたら、なんとそのまま寝取られてしまったのです。男女の友情は幻想で、危険性をはらんでいることを指摘していました」（同・記者）

どちらのパターンも出してバランスを保ったようだが、このままではひたすら潮が嫌われていきそうだ。