鈴木亮平『下剋上球児』アニメシーンで冷める? 野球ガチ勢の俳優をせっかく集めたのに…アニメ頼りのむなしさ

鈴木亮平 

鈴木亮平 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

俳優の鈴木亮平が主演を務めるドラマ『下剋上球児』(TBS系)の〝とある演出〟をめぐり、賛否の声があがっている。

ドラマは、強豪校を次々と破って2018年夏の甲子園に初出場した「三重県立白山高校」をモデルにしたフィクション。鈴木は廃部寸前の弱小野球部を立て直す、元球児の高校教師・南雲脩司を演じる。

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10月22日に放送された第2話では、南雲が部員たちに実力を測るためのフィジカルテストを実施。やる気のある新入生と、ほかの部員たちのやる気の差が如実に表れるなか、南雲の恩師・賀門(松平健)率いる「星葉高校」との練習試合が決定した。

真っ向勝負では勝ち目がないと判断した南雲は、部員1人ひとりの長所を活かせるように、臨機応変にプレーを提案し、応戦するが…という展開となった。

平均世帯視聴率は、10.7%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と、初回から連続で2ケタ視聴率キープ。

日曜劇場では、弱小ラグビーチームを大泉洋が立て直す『ノーサイド・ゲーム』や、綾野剛演じる元プロサッカー選手のセカンドキャリアを描いた『オールドルーキー』など、スポーツを題材にして、実際にプレーシーンのある作品が度々放送されてきたが…。

「選手たちの迫真のプレーで良いと思う」

「それらと比較して、『下剋上球児』が優秀なのは、野球演技にガチな点。部員役を演じるのは、甲子園常連校の桐生第一高校や作新学院、青森山田高校の出身者たちで、地元の草野球チームには阪神タイガースのOB・鳥谷敬をキャスティングするなど、〝本物感〟にこだわられて制作されているのです」(芸能ライター)

しかしそれらの努力を無に帰すような演出があり、物議を醸している。

「なぜか見どころのシーンでは、実写からアニメーションに切り替わる演出が採用されているのです。確かにこれなら何度も撮り直す手間が省け、いくらでも派手に描くことができるとは思います。

しかし、ネット上では『選手たちの迫真のプレーで良いと思う』『リアル感なくなる』などと不満が続出。ドラマの雰囲気が真面目なので、アニメとの相性が悪く、視聴者はその都度感動が冷めるといった事態が起きています。

アニメの制作会社は『SPY×FAMILY』や『ぼっち・ざ・ろっく!』など人気作品を作り出している新鋭。クオリティ自体は申し分ないのですが…」(同・ライター)

クロスプレーやホームラン、ヘッドスライディング、ダイビングキャッチなど、野球の派手なプレーがすべてアニメーションになってしまうと考えると、確かに冷める気持ちもわかる。

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