月9『ONE DAY』迷走? コメディーに全振り…誠司(二宮和也)は着ぐるみで踊り、満作(江口洋介)は交通事故直後に脱走

二宮和也 

二宮和也 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)。11月6日に放送された第5話は、コメディーへ全振りしたのかと疑うほどツッコミ満載の回と化していた。

同作は「逃亡編」「地方テレビ局編」「レストラン編」の異なる物語が同時進行し、最終的に1つの運命に交錯していく作品。「逃亡編」の主人公・勝呂寺誠司(二宮)は、記憶喪失かつ警察から追われている身で、「地方テレビ局編」の主人公・倉内桔梗(中谷)とは大学時代の知人という間柄だった。

【関連】二宮和也『ONE DAY』不人気パートに“重要人物”の存在…「逃亡編」と「レストラン編」を繋ぐ意外な接点 ほか

一刻も早く自身の記憶を取り戻したい誠司は、大学時代の自分を知る桔梗の元を訪れる。対して彼女は、誠司には〝天樹勇太〟というもう一つの名前があること、誠司の父親は警察官で自殺したことなどを伝えると、無実を証明するための独占インタビューを受けてほしいと話を持ちかけるのだった。

「いよいよ本格的に誠司と桔梗の運命が交わった重要な回でしたが、怒涛のコメディー展開も繰り広げられました。桔梗は誠司をかくまうため、一時的に自身が働くテレビ局に招き入れ、存在がバレないよう局のキャラクター・よこテレちゃんの着ぐるみを彼に着させた。それだけならまだしも、誠司はよこテレちゃんの姿のまま歌番組のリハーサルに駆り出され、女性アイドルに囲まれながらダンスを披露。マヌケな光景はシリアス要素ゼロでした」(ドラマライター)

シリアス要素ゼロのドラマ

ツッコミどころはそれだけに留まらない。「逃亡編」のキーマン・蜜谷満作(江口洋介)は何者かに車ではねられ、病院に搬送されたのだが、交通事故に遭って数時間後に病室を抜け出した。

管理体制の甘さもさることながら、ついさっきまで気を失っていた人物が歩いて病院を抜け出すという妙技に、視聴者は違和感を覚えたようで《いくら受け身を取っているからといって、病院を抜け出すのは早すぎないか?》といったツッコミの声が見受けられた。

一方、「レストラン編」も負けていない。老舗レストランのシェフ・立葵時生(大沢)はイブ当日に食材を全て腐らせてしまい、知り合いから食材を譲り受けている身。第5話でようやく手に入れた食材を使って料理を始めたのだが、それを客に提供するわけでもなく、できあがった料理を自分らで平らげる危機感のなさをみせていた。

たった1日の出来事を1クールで描いたせいで、アラが出ているのだとすれば、いっそ2時間で完結するスペシャルドラマの方が良かったかもしれない。

【あわせて読みたい】