カズレーザー“コンビニのステルス値上げ”に苦言も… 虚偽の情報を拡散で大問題に?

カズレーザー (C)まいじつ

お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーが、物価高にあえぐ日本列島の〝ステルス値上げ〟に物申したのだが、事実と異なる認識を述べている。

『ぺこぱ』松陰寺太夫とYouTubeチャンネル『カズレーザーと松陰寺のチルるーム【公式】』を運営しているカズは、11月17日の動画に出演した。

タイトルは『ステルス値上げが許せない!』で、カズは冒頭から「はいはいはい! みんな思ってるはずの話なんですけど」「もうずっと言われてる話なんですけど」と体験談を語り出した。

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カズは毎年コンビニであんまんを買っているというが、「ビックリした! めっちゃちっちゃかったんですよ!」「『雪見だいふく』のお兄さんくらい」とあんまんの小ささをアピールしていく。

その後もショックの大きさを振り返る一方、原材料費・人件費の高騰で値上げが不可避ながら、売れ行きの落ち込みを恐れて縮小を選んでいる企業判断にも一部理解を示した。

松陰寺も、筒型のポテトチップスが最近は容器の半分ほどしか入っていない事例を挙げ、カズはこれに共感。「ていうか値段上げてほしいんですよ。あの量食うから」と、容量削減ではなく値上げしてほしいと叫んだ。

松陰寺も賛同し、「テレビで町の定食屋で『これで千円切るんですか!?』みたいなやつあるじゃん? 俺あれ超嫌で」「『上げていいよ?』って」「そこまで切り詰めて結果、お店が潰れちゃったらさ…」とコメント。

これに絡め、カズは「『ガリガリ君』とかも、値段上げたときに凄いバッシングされたみたいな話聞きましたよね」と持ち出し、松陰寺が「誰が言うとんのかな」と答えると、「普段、ガリガリ君を食ってない奴らですよ」と冷笑したのだった。

「ガリガリ君がバッシングされた」というデマ

「ガリガリ君を食ってない奴ら」を批判したカズだが、この認識は事実誤認と言っていい。ガリガリ君を販売する赤城乳業が批判されたとの話題は、少なくとも公には目にすることができないからだ。

ガリガリ君が値上げを発表したのは2016年4月。井上創太社長を先頭に「製造コストに耐えられなくなり、この度、70円に価格を改定しました」と社員全員で頭を下げるCMが大きな話題を集めた。

この話題は「誠実さに胸打たれた」という〝いい意味〟で注目を集め、YouTubeのコメント欄には《こんな誠実なCMは他にない》《会社として素晴らしい》《本来ネガティブなはずなのに、ユーモア、センス、誠実さ全てが詰め込まれてて好感度爆上げ》《むしろ好感度が上がる神CM》といった声が殺到。値上げした2016年4月の販売本数は、前年比10%アップと増加を見せている。

この現象はマスコミ各社でも話題になり、産経新聞は『日本人の心に響いた? ガリガリ君値上げ謝罪CMが大反響 4日間で再生70万回』というタイトルの記事を公開した。

インパクトマーケティング社も『ガリガリ君だけが消費者から値上げを歓迎される理由』、電通PRデジタルは『ガリガリ君はなぜ愛されるのか ~値上げコミュニケーションに見る、赤城乳業イズム~』という記事を公開するなど、〝値上げが逆に消費者の好感を得た〟稀有な例として、多くのメディアが取り上げている。

ステルス値上げは庶民にとって痛いところ。何らかの形で賃上げが実現してほしいのところだ。

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