高須幹弥氏、医師90人のGoogle集団提訴を支持「いい医療をすると、病院も儲からず悪口も書かれちゃって散々な目」

高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥氏が3月6日、YouTubeを更新。医師や歯科医師90人がGoogleを相手取り集団提訴したことについて解説。高須院長は、提訴内容に共感を示し現状の問題点を指摘した。

Google Mapに不当な内容が投稿されても、削除してもらえず放置されているとして、医師や歯科医師ら90人が今春、Googleに対して損害賠償を求めて東京地裁に集団提訴する。

Google Mapの投稿は基本削除できないが、クチコミ削除を請け負う詐欺業者や、高い評価の口コミを代行するサクラ業者が蔓延していると高須氏は指摘する。また、口コミサイトを巡っては患者からの理不尽な要望があり、「悪い評判書いてやるからな」「悪い評判を消してほしいんだったら治療費ただにしろ」などと医師を脅す患者もいるという。

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医師は患者に対して守秘義務を負っているため、例え悪質な口コミに反論する場合であっても、患者のことを書くことができないため、医師は泣き寝入りするしかない状況に追い込まれているという。高須氏は「僕はねもう今ネットの時代でこれしょうがないかなって思うんですよね、本当は良くないんですけど、どうしようもできない」と嘆き、「実際これを放置するのも良くないんで提訴するのは良いことだと思う」と集団提訴した医師らの立場を支持した。

その上で、高須氏は病院にいい口コミを書いてもらえる方法として「患者さんを徹底的に甘やかす」と明言。「説教とかやっちゃダメ。まともなお医者さんになると悪口書かれちゃう」と述べ、必要のない点滴を望む患者に点滴を施したり、体調不良の患者に必要のないCT検査をしたりすると、「医師も儲かるし悪い口コミも書かれない」と今の日本の医療の問題点を指摘。「いい医療をすると、病院も儲からないし悪口も書かれちゃって散々な目に遭う」と締めた。

コメント欄では「良い医者として振る舞うと口コミでは悪い医者になり、患者が言う事を全て聞くと良い医者になる、難しいところですね」「誹謗中傷と正当な評価の判断基準が難しいですよね」といった声も寄せられている。

参考:YouTube チャンネル『高須幹弥(高須クリニック)』

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