金正男

殺害された金正男はいま「あの世」で何を思う ~その3~

(その2からの続き) 金正男の正体は、“金正日から直接指示を受ける北朝鮮の対外武器販売責任者”であり、スカッドミサイルやSA-16ミサイルなどの武器を売却し、その代金を海外の利子が高い銀行に預金したあと、株式や不動産投資で資金を増やす任務の担当者というのが正体だった。 「正男はかつて投資したイギリス系投資銀行が倒産した…

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殺害された金正男はいま「あの世」で何を思う ~その2~

(その1からの続き) 北朝鮮の金正男の実母である成恵琳(ソン・ヘリム)は、夫の金正日が高英姫(コ・ヨンヒ)など別の配偶者を作ると精神疾患を患うようになった。そのため金正日が自身の“絶対化”に勤しむようになった1974年には、ソ連のモスクワで長期療養生活を送るようになってしまう。高英姫の登場で正日に捨てられたのである。そ…

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殺害された金正男はいま「あの世」で何を思う ~その1~

北朝鮮の金正恩党委員長の異母兄である金正男が2月にマレーシアで殺害された事件で、息子の漢率はマレーシア当局に対し「父の遺体を北朝鮮に渡さないでほしい」と要望していた。 しかし、その願いもむなしく、3月30日に正男の棺と暗殺実行に関わった北朝鮮大使館の2等書記官や高麗航空職員は、堂々と北京経由で北朝鮮行の旅客機に乗り込ん…

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北朝鮮送還の「金正男氏遺体」墓も建てず無慈悲に処分か

マレーシアは、駐北朝鮮外交官とその家族9人を人質に取られたことから、金正男氏の遺体と暗殺事件の容疑者と考えられる駐マレーシアの北朝鮮外交官ヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空関係者のキム・ウギル氏との人質交換に応じた。こうして、遺体と容疑者2人は、3月31日に平壌に戻ってしまった。 その結果、金正男氏の暗殺事件は、…

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金正男氏暗殺に関与した者を待ちうける「無慈悲な末路」

金正男氏暗殺に関与した北朝鮮の工作員らは、恐らく処刑され、もう生きていないだろう。韓国に侵入して破壊活動をしたり、同国の要人を暗殺したりといった対外的な活動ではなく、行ったのは極めて“内向き”の暗殺だからだ。 マレーシアの警察当局は、ベトナムとインドネシア出身のふたりの女性を殺人の実行犯として起訴し、犯行直後にマレーシ…

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金正男氏暗殺は正恩の「1番事件」発動によって実行された

金正男氏の暗殺はロイヤルファミリー内で生じた極めて内向きの問題であり、北の住民はじめ幹部たちですら、詳細を知ってはいけないトップシークレットの“事件”だ。 金正日の長男の正男氏は、存在自体が現北朝鮮トップの金正恩の“伝統性”や“権威”を傷つける。しかし、正男氏もまた“従兄殺し”をやってのけているので、因果応報なのだ。 …

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金正男暗殺で大儲けを画策!? 中国人「爆笑」便乗ビジネス

金正男氏の暗殺事件で、最も不思議な行動をしたのは中国である。 正男氏は中国の北京に第1夫人のシン・ミョンヒと息子のクムソルを、マカオには第2夫人のイ・ヘギョンと息子のハンソルに娘のソルヒを残し、本名を名乗れず死亡した。 「若いころに最初の夫人であるチェ・ヘリと同居を始め、息子のトンファンが生まれ、十数年前に北京在と伝え…

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金正男氏は暗殺されたマレーシアで何をしていたのか

アメリカ外交問題評議会の上席研究員が、同評議会のブログに《マレーシア政府は何のために正男氏を自由に出入国させていたのか…謎は深まるばかりだ》と記した。 「正男氏は、北朝鮮が金正恩体制への移行が明らかになった際に、自身の置かれた立場がすでに不安定になっていることを十分に分かっていました。彼はそれ以前、10年以上にわたり海…

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北朝鮮の「魔の手」迫る金正男氏の長男・金漢率氏はどこにいる?

北朝鮮に暗殺された金正男氏の長男である漢率(ハンソル)氏は、現在どこにいるのか。アメリカ、マカオから離れた中国国内、欧州など、さまざまな説があるが、最近になって浮上してきたのが、祖母の成蕙琳(ソン・ヘリム)が客死したロシアなどが取り沙汰されている。 「仮にアメリカにいるのだとしても、最高機密である要人保護は、同国の場合…

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「兄殺し」金正恩の未来を日本史から前例から推察すると…

“腹違い”の兄の金正男を暗殺した、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長には、どんな未来が待ち受けているのだろうか。血のつながっていない叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑したときは、高射砲で跡形もなく死体を消し去ったといわれる。そのため悪夢にさいなまれ、睡眠薬が手放せない状態だったというが、今回はそれ以上だろう。 日本史…

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