激安アパレルは闇が深い!?『INGNI』下請法違反が発覚で「本当に悪質」

(C)belyaev.photo / Shutterstock

地方の大型ショッピングセンターを中心に店舗展開を広げていた、激安ファッションブランド『INGNI』。同ブランドを経営する『株式会社イング』に〝下請法違反〟が発覚し、ネット上で「闇が深い」と大きな反響を呼んでいる。

公正取引委員会の発表によると、「イング」は倉庫から発送する商品の配送費を、一部下請け業者が負担する仕組みに。ところが同社は店舗配送ではない〝インターネット販売〟でも下請け業者に費用を負担させていたようで、2018年2月から昨年4月にかけて配送費計約7100万円もの大金を不当に減額していたようだ。

この不当な減額に対し、3月1日に公正取引委員会が同社へ「下請法違反」で再発防止を勧告。なお、同社の担当者は今回の件に「法的な認識が不足していた」と反省を示している。

日本のアパレル業界は闇だらけ?

不正が暴かれた「イング」には、ユーザーもご立腹のようだ。ネット上では、

《本当に悪質な手口。公取委が勧告したからには悔い改め、再発防止に努めて欲しい》
《こう言った問題は根が深い。正当な賃金、正当な加工代を支払う風潮を作らないと、結局廃業や倒産に繋がる》
《下請けに不当な仕打ちして下請けが潰れたら、結局困るのは自分たちですよ》
《安いけど、しまむらにありそうだなって服ばかりの店か。アパレル業界も闇深い…》
《最近はチープなデザインだから遠ざかってしまってたけど、そんなことになってたのね…。まぁ自業自得だけど》
《テレビ局の下請けいじめは有名だけど、アパレルもか》

などの批判が殺到している。

「不況が続いた影響か、手頃な値段で買えるアパレルブランドも増えてきました。『INGNI』もその筆頭ですが、やはり安い物には裏があるようですね。このようなアパレルの闇と言えば、ウイグル自治区問題で世界的に批判を浴びた『ユニクロ』を思い出す人も多いはず。他にも2017年ごろ、アパレルブランド『CECIL McBEE』を運営する会社が、外国人技能実習生を時給400円で雇っていたことも炎上していました。やはり手頃な価格のブランドには裏があるのでしょう」(芸能ライター)

顧客満足を追い求めるばかりに、労働者を蔑ろにするファッション業界。今回の件が公になったことで、芋づる式に同業他社の闇が浮き彫りになる可能性もゼロではないだろう。

【あわせて読みたい】