『チェルシー』売却のアブラモヴィッチ氏に称賛「功績は計り知れない」

ロマン・アブラモヴィッチ 

ロマン・アブラモヴィッチ (C)magicinfoto / Shutterstock

ロンドンのスタンフォード・ブリッジに本拠地を構える、強豪プロサッカークラブ『チェルシーFC』。そのオーナーであるロシア出身のロマン・アブラモヴィッチ氏がクラブを〝売却〟するという。この決断にクラブのサポーターだけでなく、サッカーファンから感動の声が続出している。

クラブ公式サイトは3月2日、アブラモヴィッチ氏の〝クラブ売却〟の意向を発表。ロシアがウクライナに侵攻したことを考慮し、「現在の状況において、クラブ、サポーター、スタッフ、そしてスポンサーやパートナーにとっての最善を考え、クラブを売却するという決断を下しました」と説明している。

また、売却時の純益を寄付する慈善財団の設立も計画中のようで、「この財団は、ウクライナの戦争のすべての犠牲者のためになるものです」と今後の計画も明かしていた。

「ロシアの富豪であるアブラモヴィッチ氏は、同国のウラジーミル・プーチン大統領に近い存在として知られていました。そのため、英国メディアはアブラモヴィッチ氏に経済制裁の処分が下される可能性を示唆。この憶測に対処する形で、クラブの売却に踏み切ったようです。彼が買収した当初の『チェルシー』は〝金満クラブ〟などと批判されました。しかし『チェルシー』はチャンピオンリーグで優勝を果たすなど、アブラモヴィッチ氏はクラブを強豪にのし上げた立役者の1人。そんなアブラモヴィッチ氏が身を引くなど、相当なクラブ愛がなければ考えられないでしょう」(スポーツライター)

サポーターからアブラモヴィッチ氏への感謝が

男気溢れる行動で、出来る限りの最善策で対応したアブラモヴィッチ氏。彼の行動にクラブのファンも感動したようで、日本国内のネット上にも、

《これは泣ける。素晴らしい対応だな! アブラモヴィッチもいろいろ言われるけど、本当に素晴らしい》
《彼がチェルシーというクラブを心から愛してくれたことに感謝》
《良くてCL圏内だったチームを万年優勝候補、CL優勝まで持っていっただけでなく、今のパリやシティですらCL優勝まで辿り着けていないことを考えると、資金を投入するだけでは駄目だということで、その功績は計り知れないものがあると思う》
《アブラモヴィッチ的には「お金なんて死ぬほど持ってるから別にええよ」くらいの感覚かもしれないが、それで助かるかもしれない人間が存在するので、とりあえず後世には人徳者として未来永劫伝わってほしい》
《アブラモヴィッチすげぇ良い人じゃん! サッカーへの情熱は本物だったなと改めて思った!》
《プレミア戦国時代の幕を切ったアブラモヴィッチには感謝とリスペクトしかないね。こんな形でお別れは残念だけど》

などの反響コメントが続出している。

よく『チェルシー』の試合をスタンドで観戦するなど、もっとも有名なオーナーの1人だったアブラモヴィッチ氏。売却後、クラブの運営が悪い方へ変わらないと良いのだが…。

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