大阪市が大ピンチ!? 市立図書館を巡って物議「大阪市民として恥ずかしい」

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新型コロナウイルスの影響も相まって〝財政難〟に拍車が掛かっている大阪府大阪市。その影響は、市が運営していた施設にまで影響を及ぼしているようで、府民だけでなく、ネット上でも大阪市の危機が話題を呼んでいる。

地下鉄・西長堀駅直結という好立地で、関西随一の蔵書数を誇る大規模な図書館『大阪市立中央図書館』。しかし、この図書館は府民も気が付かぬうちに『辰巳商会 中央図書館』に名を変えていたようで、とあるSNSへの投稿によって瞬く間に注目の的となっていた。

「コロナ禍による外出自粛の影響か、府民も図書館の名前が変わったことを知らなかった模様。『大阪市立中央図書館』はもともと、令和元年10月から『株式会社辰巳商会』と2年間のネーミングライツ協定を結んでいます。そして期間が満了となった令和3年10月、協定の更新が決まり、今後5年間は『辰巳商会 中央図書館』の名で運営を続けていくことが大阪市の公式HPで発表されていました。しかもネーミングライツには年間200万円というお金も動き、大阪市の財政難がより浮き彫りになっているようですね…」(報道記者)

大阪市の現状を嘆く大阪府民たち…

このネーミングライツ制度で、名前が変わってしまった図書館。市が運営する図書館の名前を変えるほど〝お金がない〟ということが予想され、ネット上では、

《クッソワロタ。もう終わりやろこんなん》
《特定企業の図書館かと思って利用しようと思わないよな》
《それだけ財政がひっ迫しているという事でしょう。財政に余裕があればこんなことしなくて良いわけだから。市民一人ひとりが行政の無駄に対しての意識を持たなかったツケがコレだと思う。自業自得》
《ネーミングライツ、いろいろ事情はあるだろうからシステム自体はいいと思うんだけど、ただ企業名つけただけのダサすぎるネーミングは企業側の印象悪くならん?》
《公共施設っぽさは出せなかったのか? 一般人は入りにくいし、デメリットのほうが圧倒的》
《「直接金にならないものはどうでもいい」といわんばかりの、文化軽視や俗物的な姿勢が見え隠れするのも、許しがたいことです》
《ホンマ、維新は文化を何やと思ってるんでしょうね。大阪市民として恥ずかしいわ》
《えぇ…これは酷い…って辰巳商会さんごめん。悪いのは大阪市。どうか中之島図書館だけはそのままでいてください》
《大阪市立中央図書館…閉館されるよりはずっといい》

などといった賛否の声が続出している。

「また大阪市は公教育が〝潰されている〟という声も上がっており、市立の大学や高校などはどんどん府立に変わっている模様。さらに大阪市は、カジノを含むIR予定地の土壌対策費790億円を負担するとも公表されています。学校を府立に変えて、勉学の柱といえる図書館の名前も変えているにもかかわらず、カジノの誘致にはお金を惜しまないようですね」(同記者)

果たして大阪市に明るい未来は待ち受けているのだろうか…。

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