『ワークマン』にパクリ疑惑浮上!「リスペクトが無さすぎる」と批判殺到

(C)Ned Snowman / Shutterstock 

高機能・低価格な作業服を一般向けにアレンジして大ヒットし、女性にもファンが多い『ワークマン』に〝パクリ疑惑〟が浮上。ネット上で物議を醸している。

コトの発端は、あるツイッター民のツイートだった。《ワークマンはクソだと言う事がわかった。左が私がやってるHIKER TRASH、左がワークマン HIKERってあえて使うところに悪意感じるわ》と綴り、自社ブランドと『ワークマン』の商品比較画像を添付。

そのツイッター民は、ハイカー向けのソックスや帽子などを販売している『HIKER TRASH(ハイカートラッシュ)』というブランドをディレクションしているという人物だった。メーカーのウェブサイトを見ると、ソックスの履き口に〝カラビナ〟を通すためのホールが設けられている『HIKER TRASH〝HIKE&RUN〟(ハイカートラッシュ〝ハイク&ラン〟)』という特徴的なソックスを販売している。

一方、ワークマンが販売しているのは、『Hiker Merino(ハイカーメリノ)』という780円の商品で、こちらも履き口に付属のカラビナを取り付けることができるようになっている。ソックスの色やデザインは異なるものの、カラビナを付けることができるというのは共通点だ。

真偽のほどは定かではないが、「ワークマン」のパクリ疑惑が浮上したことに、ネット上では

《ワークマンのソックス評判いいみたいだけど、買ったら即縮むし、洗濯しても乾きづらい。正直、評価はかなり低め》
《安い商品はこうやってできるのか…。HIKER TRASHは物もいいけど、できるまでの背景が素敵だから負けないでほしいな》
《これはないなー、小さいメーカーの商品を大手が簡単にパクっちゃダメでしょ》
《ヴィトンやシュプリームにパクられるのも個人的には嫌だけど、ワークマンにパクられるの無茶苦茶嫌だな。カルチャーや思想に1mmもリスペクト無いの感じる》
《パクった上にダサくしてるのがまたいやらしいなワークマン》

など、呆れ声が殺到している。

過去にもパクリ疑惑が浮上した『ワークマン』

「今や日の出の勢いの『ワークマン』は、群馬の衣料品店『いせや』に端を発するベイシアグループの一員で、元々は小さな作業服店でした。その後、作業服業界でシェアナンバーワンになると、2010年にプライベートブランドの販売をスタート。今年2月には『ワークマン女子』の旗艦店を銀座にオープンし、女性売り場の売り上げだけでも年間140億円を目指しています。一方で、MA-1を堂々と名乗ったペラペラの作業服風ジャンパーや、コンバース似のスニーカーなどを発売し、ネット上では幾度となくパクリを指摘する声が上がっています」(流通ジャーナリスト)

アパレル商品は一流メーカーの商品が発売されるとすぐに、デザインを模倣した安価な商品が出回るのが常態化している。今回問題になっているソックスを、消費者が間違って購入する場合もあるかもしれない。きちんと開発費をかけて製造しているメーカーにとっては、決して看過できない問題だろう。

ワークマンのウェブサイトを見ると、『ワークマンのSDGsへの取り組み』というページに、「産業と技術革新の基盤をつくろう」「つくる責任 つかう責任」と明記してある。掲げた目標は必ず達成していると謳っているが、内実はまだまだ改善の余地がありそうだ…。

【あわせて読みたい】