有吉弘行の“コンプレックス”とは…賞レース芸人に厳しい理由

有吉弘行 

有吉弘行 (C)まいじつ 

ヒッチハイク・あだ名芸で一世を風靡し、今や芸人界イチの売れっ子となったピン芸人・有吉弘行。一方、大御所ポジションでありながら、彼がネタをやらないことへの指摘も多い。

「有吉がここまでの地位に上り詰めたのは、あくまでトークや毒舌、アドリブ力を評価されてのこと。その実力はかなりのものですが、コンビとピン、どちらの活動でも、漫才やコントなど賞レースでの受賞歴は全くありません。本人もこれについては、『ネタをやっていないことにコンプレックスがある』と、常々口にしていました」(バラエティー関係者)

ある雑誌のインタビューでは、その思いが垣間見える。

「2011年、雑誌の企画で放送作家9人から『2010年テレビバラエティーを最も盛り上げた人物』として選出された有吉は、受賞者インタビューの中で『肩書が欲しい』と告白。〝無冠〟であることがコンプレックスなのか、『今年は「IPPON グランプリ」で優勝したい』と明かし、実際に優勝しました。有吉の活動の中では、唯一といっていいお笑いでの受賞歴ですね」(お笑いウォッチャー)

現在の売れっ子芸人からも、有吉のこうした経歴に関するエピソードが語られている。

コンプレックスゆえに他人に厳しく?

『オズワルド』伊藤俊介は3月22日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、有吉のことを「他事務所の、賞レースに関わってこなかった世代の人たちのてっぺんが有吉さんだと思うんですけど」と指摘。無冠ながら頂点に上り詰めたと分析すると、それゆえに厳しい空気も感じると語る。

「オズワルド」と言えば『M-1グランプリ』決勝の常連だが、温かなエールを贈る他の芸人に対し、有吉に関しては「有吉さんと絡む時は、入り口が『M-1』だと『M-1、M-1うるせーんだよ』みたいな。『大会で防具付けて戦えるのは分かったけど、ストリートファイトできんの?』って感じが、有吉さんからビシビシ」とコメント。スタジオの有吉本人も、「そんな空気出しているの?」と問われて「そんな空気っていうか、でもそう感じているよね」と認めていた。

「トークで伸し上がった有吉にとって、漫才・コントの賞レースには人一倍厳しい視点があるのでしょう。その源泉となるのが、コンプレックスから来る逆恨みのような感情のようです」(前出・お笑いウォッチャー)

毒舌芸を封印して久しい有吉だが、辛辣な目線は変わっていないようだ。

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