笑福亭鶴瓶　（C）まいじつ

他のネタ見せ番組とは一線を画す超一流バラエティー『ザ・ベストワン』（TBS系）が、ここのところターゲットである〝高お笑い偏差値〟の視聴者から愛想を尽かされている。

原因となっているのは、番組内のコーナー『ベストワンドロップ』だ。これは各芸人が回転式のステージで短時間のネタを披露し、次々と入れ替わることで視聴者は多くの芸人が見られるというコーナー。

だが、このアイデアは15年前に放送開始した『爆笑レッドカーペット』（フジテレビ系）で使い古されたアイデアだとして、お笑いファンから失望されている。

「TBSは過去にも『爆笑！ ターンテーブル』『世界一短いギャグ祭！ お笑いメリーゴーランド』など、『レッドカーペット』のフォーマットをパクったショートネタ番組を数多く放送しています。今なお15年前の番組をパクっているあたり、どれだけ企画力がないのかと呆れますね」（バラエティー関係者）

にもかかわらず、制作サイドはコーナーに手応えを感じているようで、最新4月22日の放送では「ベストワンドロップ」をメインに据えた2時間SPを放送。視聴者との認識のズレは甚だしいが、愛想を尽かされている理由はパクリだけでない。そもそもこのコーナーは「つまらない」と評判が最悪なのだ。

「面白くないので絶望」「つまんないコーナー」

ネット上に上がっているのは、

《この番組レッドカーペットやん アナウンサーのネタ終わりの掛け声とかまんまやん》
《ベストワンドロップっていうコーナーやんなくていい普通に芸人のネタを見せてほしい》
《さらに 爆笑レッドカーペット化してる》
《企画（お題）自体が面白くないので絶望》
《ベストワンって名目なのに末期レッドカーペットのつまんないコーナー始めて肝心のネタ時間は各組3分未満とか本末転倒すぎ》
《この糞コーナーいつまでやるんだよ。ネタに時間使わずしょうもないコメントで尺使いすぎ》

と、どこもかしこも酷評ばかり。高いお笑い偏差値を誇るお笑いファンは怒りをあらわにしている。

「『ベストワン』は多くの芸人たちが珠玉のネタを披露する硬派な番組。一方、『レッドカーペット』は〝ショートネタブーム〟なる、まやかしの流行を作り出し、『はんにゃ』、『フルーツポンチ』、狩野英孝といった者を世に出して〝お笑い界のレベル低下〟を引き起こしました。『エンタの神様』（日本テレビ系）や、『ドリフ大爆笑』、『志村けんのバカ殿様』（ともにフジテレビ系）に匹敵するような悪いブームですね」（お笑い評論家）

このままでは番組終了もあり得るか…。