金ロー『ポニョ』に“理不尽な”拒否反応!「津波シーンが…」「永久にお蔵入りに」

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5月6日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、ジブリの名作映画『崖の上のポニョ』が放送されるのだが、ネット上でさまざまな声が上がっている。

同アニメは、4月29日に「金ロー」で放送された『魔女の宅急便』の宮崎駿監督が手がけ、主題歌と共に日本中で社会現象になった冒険ファンタジー。

当初は『耳をすませば』が放送予定だったが、諸事情により『崖の上のポニョ』に差し替えられることになった。

同アニメで声優を務めた高橋一生が同時間帯の裏番組である金曜ドラマ『インビジブル』(TBS系)に出演するために、変更になったとウワサされている。

しかし「崖の上のポニョ」には依然として、拒否反応を示す人も多く、物議を醸している。ネット上では

《崖の上のポニョ放送するのかぁ。あのアニメは津波シーンがなぁ…》
《ポニョを見ると東日本大震災を思い出すから、できれば放送して欲しくない。まだ11年しか経ってないんだぞ…》
《ポニョは黒い津波が震災を連想させるんだよな。いつの間にテレビ放送解禁になったの?》
《津波シーンがリアル過ぎる。海があんなに真っ黒になるとか震災の時とそっくり同じだった。ファンには悪いけど、永久にお蔵入りにしてほしい》

といった声が寄せられている。

「『崖の上のポニョ』は2010年2月に初めてテレビ放送され、視聴率29.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という驚異的な数字を記録しました。ところが翌年、東日本大震災が発生。アニメ内の津波シーンがリアル過ぎると、無期限放送禁止となっていました。しかし15年には、それも解禁となり、その後は17年、19年に放送されています。今回の放送は6回目となり、さすがに津波シーン云々を口にする視聴者は少なくなりましたが、3月16日に東北でM7.4の強い地震が発生したばかりということもあり、一部から拒否反応が出たようです」(テレビ誌ライター)

『ルパン三世』や『007』の放送はどうなる?

『ポニョ』への世間の反応を受け、世界情勢と放送規制が関連付いているとする声も多く、ネット上では

《もしかしたら、この先『007 ロシアより愛をこめて』は永久に放送されないかもしれないな》
《ルパン三世も完全アウトじゃん》
《今後映像化が規制されるとしたら、ナウシカは放送禁止ですよね。ラピュタも、大量殺戮のシーンがあるし》
《ルパン三世を放送禁止にすれば泥棒はいなくなり、戦争ゲームを禁止にすれば戦争はなくなるし、お笑いのイジリやツッコミの所作をなくせばイジメもなくなるなんて、そんな簡単な世界ではない》

と、さまざまな声が上がっている。

「近年の動きとして、アニメや漫画の放送、表現規制がさらに厳しくなっています。世界を騒がせているロシアとウクライナ戦に関して例を挙げると、ライトノベル『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』も、今の世界情勢から〝アニメ化困難〟と見なされているようです。声優を務める上坂すみれに対しては責任がないにもかかわらず、《上坂すみれとかロシアラブな人たちは、沈黙するしかないですよね》と理不尽な声が上がっていました。規制に対するルールは明確に定まっていませんが、世間の声が全く反映されない訳ではないでしょう」(政治ライター)

万人が納得する放送はないとはいえ、裏被りや視聴者からのさまざまな意見も考慮しなければならず、テレビ局の編成マンもずいぶんと頭を悩ませていることだろう。

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