バカリズムの“そっくり”ドラマが好評!? 「世にも奇妙なパクリ」「絶妙なユルさ」

バカリズム 

バカリズム (C)まいじつ 

改編期を迎えると、さまざまな新番組やお試し特番が放送される。しかし、その中の一部にはパクリだと指摘される番組もいくつかあるようだ。

まずは、1月23日に放送されたお笑い番組『いきなり日本を笑わせろ!』(フジテレビ系)。

同番組が人気バラエティー『有吉の壁』(日本テレビ系)にそっくりだと、ツッコミが殺到していた。

同番組は芸人たちが街中に繰り出し、何も知らない一般の人々を相手に、いきなりネタを披露して笑わせるバラエティー。今回はゴールデンの第2弾で、『錦鯉』『空気階段』『チョコレートプラネット』『ニューヨーク』『阿佐ヶ谷姉妹』『マヂカルラブリー』など、賞レースのチャンピオンや人気実力派たちが登場した。

舞台は、幼稚園と人気回転寿司チェーン『スシロー』。芸人たちは代わる代わる客席に座り、寿司を食べに来た客や幼稚園児たちを笑わせにかかる。いきなり現れてしばらく笑わせた後、気が済むと去っていく芸人たち。狙い通り爆笑を起こしたり、逆にスベってしまったりの様子が描かれるのであった。

だが、このフォーマットにお笑いファンからはパクリ疑惑が浮上してしまう。確かに、芸人たちが施設に突然登場してネタを見せる点で、同番組のコンセプトやフォーマットは『有吉の壁』に酷似している。また、出演するメンバーも『有吉の壁』常連メンバーとかなり被っていた。

かつては、他局にパクられるような新フォーマットを次々に作っていたフジテレビ。今や、立場が逆になってしまったのだろうか…。

バカリズムの『ノンレムの窓』は高評価?

2022年4月期にスタートしたドラマの中では、高橋一生主演のドラマ『インビジブル』(TBS系)のパクリ疑惑が指摘されていた。

同作に登場するのは、裏社会を牛耳り、あらゆる凶悪犯罪者たちの取引を仲介する犯罪コーディネーター〝インビジブル〟を名乗る女性・キリコ(柴咲コウ)。彼女は突如、自身が関わってきた未解決事件や凶悪犯罪者の情報を提供し、犯人逮捕に協力すると警察に申し出る。

捜査一課から左遷された刑事・志村貴文(高橋)が、キリコのご指名で異色のバディを組むことになってしまう…。

「ネット上で『インビジブル』の元ネタだと指摘されているのは、2013年から放送がスタートし、今も新シリーズが制作され続けているアメリカドラマ『THE BLACKLIST / ブラックリスト』。日本では動画配信サービス『Netflix』で視聴できますが、過去には普通に地上波でも放送されていました。あらすじは、ずば抜けた知能の逃亡犯が突然FBIに自首。他の凶悪犯逮捕に協力すると言うが交渉に指名したのが新人女性分析官だったというもので、あらすじの時点で『インビジブル』そっくり。女性と男性が逆になっただけですね」(芸能記者)

こうした既視感を覚える番組は批判されがちだが、必ずしも悪い評価だけが集まっている訳ではない。

その一例が、4月に放送された、バカリズムが原案・脚本を手掛けたドラマ『ノンレムの窓』(日本テレビ系)。同番組は、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)にそっくりだという声が寄せられていた。

放送されたのは風間俊介、野間口徹、松岡茉優らがそれぞれ主演を務める、3つのSFショートドラマ。雰囲気や、ドラマとドラマの間に、バカリズムが不思議な空間で語りをするのも、本家タモリのストーリーテラーと酷似。ネット上では

《世にも奇妙なパクリじゃん》
《フジテレビに対抗してタモリの代わりにバカリズムで世にも奇妙な物語をつくるのか。日テレ》
《『世にも奇妙な物語』っぽい独特の世界観だけどそこまで深刻ではない絶妙なユルさで面白かったな》

といった声が上がっていた。

「バカリズムは『世にも奇妙』の脚本を書いたことがあるし、そもそもこのようなSFショートドラマの原点が『世にも奇妙』という訳でもありません。星新一のSF小説や、藤子・F・不二雄のSF短編、アメリカのドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』などだって同じような方式です」(同記者)

コンテンツが、過剰とも言えるほど溢れている昨今。どうにか差別化を図って欲しいものだが…。

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