『五等分の花嫁』新作読み切り大不評! 萌えとかけ離れた絵柄に「これじゃない感」

『五等分の花嫁』新作読み切り大不評! 萌えとかけ離れた絵柄に「これじゃない感」

『五等分の花嫁』新作読み切り大不評! 萌えとかけ離れた絵柄に「これじゃない感」 (C)PIXTA

貧乏高校生の上杉風太郎と5つ子のヒロインによる恋模様を描いた、大人気ラブコメ『五等分の花嫁』。5月18日発売の『週刊少年マガジン』25号に、新作読み切りとして第122+1話『五つ子ちゃんは秘密を五等分できない』が掲載されたが、その“絵柄”が一変していたことで物議を醸している。

※『五等分の花嫁』最新話の内容に触れています

『五等分の花嫁』は2020年12号まで「マガジン」に連載され、アニメ化・映画化されるほどの人気を博した大ヒット作品。今回の読み切りは、5月20日に劇場版が公開されたことを記念して掲載されたものだ。

内容としては、ハワイ旅行に持っていく“水着”をめぐるストーリー。一着だけ他の水着よりも大きなサイズのものがあると発覚し、5つ子がお互いに素知らぬふりをするのだが、実はそれぞれに心当たりがあり…というひと悶着が繰り広げられる。

数年ぶりとなる本誌への登場であり、さらには5つ子全員の水着ショットも描かれている。しかしそれにもかかわらず、一部の読者は満足できなかったようで、《本当に作者本人が描いてるのか、疑問に思うほど絵柄が変わってた》《絶妙なこれじゃない感》《とりあえず画力が戦隊になってるの直して》《童顔は得意っぽいけど大人感出すのに顔長くしたら下手にみえるな》といった落胆の声が上がっていた。

もはや『花嫁大失格』?

どうやらその不満げな人々の目には、作者・春場ねぎが現在連載している『戦隊大失格』に絵柄のタッチが寄っているように見えてしまったらしい。

「五等分の花嫁」は、繊細なタッチが特徴的で、髪の毛のツヤや瞳の描き込みなど、細部にまで抜かりない絵柄でヒロインたちを描いている。また、少女たちは丸みを帯びた輪郭やボディラインで“萌え”も表現され、オタクの心を鷲づかみにしていた。

その一方で「戦隊大失格」は、タイトル通り“戦隊もの”であり、イラストもかなりシャープに。キャラクターたちの表情も険しく、恋愛要素とは程遠い作画で物語を表現している。

とくに画力が落ちているわけではないが、両作品は絵柄の方向性が真逆。しかし読み切り版は「戦隊大失格」にタッチが寄ってしまい、「五等分の花嫁」の魅力である“少女らしさ”は減っている印象だ。

また、萌えオタクが多い「五等分の花嫁」ファンの間では、硬派な「戦隊大失格」は微妙な評価を下されている。そのため、《戦隊終わらせて五等分大学編ifルートやれ》といった意見も見られた。

厳しい声が上がっているのも、「五等分の花嫁」に人生を狂わされたファンが多いからだろう。また萌え萌えな画風で5つ子を描いてほしいものだ。

文=大獄貴司

【画像】

Benzoix / PIXTA