「イジメと変わらない」かまいたち&チョコプラの過激イタズラ番組が物議

かまいたち 

かまいたち (C)まいじつ 

お笑いコンビ『かまいたち』と『チョコレートプラネット』が、過酷なイタズラを受ける旅番組『イタズラジャーニー』(フジテレビ系)。昨年11月に放送された第1弾が好評を博し、6月4日に第2弾が放送されたが、イタズラが度を超えすぎたようで「パワハラ」などと批判する声が続出している。

同日の番組はツアーガイドに『乃木坂46』秋元真夏を迎え、山梨県の自然豊かな場所から始まった。早速「かまいたち」山内健司に向かって大玉が迫ってくるなど、序盤から容赦のないイタズラが出演者を襲う。

続けて富士山を望めるスポットへと移動すると、そこには気球が用意されていた。しかし気球には人数制限が設けられ、1人は逆バンジーを行わなければならない過酷な指令が入る。さらに空中に飛び上がり、気球に乗ったメンバーと記念撮影をするというミッションも。

紆余曲折あり、「チョコプラ」の松尾駿がバンジーを行うハメになったが、彼は本気で嫌がる素振りを見せる。恐怖のあまり、バンジーが終わった松尾は共演者へ「なに笑ってんだよ! ホントに怖かったんだぜ?」などと怒りを露わにしていた。

過度なイタズラが“イジメ”を助長?

その後もイタズラは続き、定番の落とし穴や私物を勝手に売るドッキリ、他にも虫を食べさせるといった過激なものも…。「旅に笑いを!」というテーマのもと進行していく同番組だが、さすがに視聴者からは、

《面白いけど可哀想すぎて、普通の旅番組が嬉しい…。心から笑ってるとこ見たい》
《逆バンジーの松尾は可哀想だった。恐怖症の人へ無理にやらすと倒れたりすることがあるから、やめた方がいい。もはやパワハラに近いよ》
《高所恐怖症の人に流れでバンジーさせる人間も、それ見て笑える人間も、空気読んでるだけとかマジ? シャレとかの言い訳にしか聞こえないし、イジメの素質あるよな》
《勝手に私物売るのはやばくない? イジメと変わらないよ》
《昆虫苦手な人に虫食べさせるのは、ただのイジメだよね》

などの批判が寄せられていた。

「ここ最近のバラエティー番組は、特にコンプライアンスへの意識を高く持たなくてはなりません。そんな中、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は〝若手芸人コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説〟という企画で真っ向から勝負しています。お笑いトリオ『パンサー』尾形貴弘がターゲットになった際に『痛い』などのワードがNGとされ、ネタばらしの際に『やりたくてやってっから! 嬉しいんだこっちは!』『分かってください、みなさん!』などと芸人の気持ちを訴えていました。今回のように〝イジメ〟などと騒ぐことは正義感からくることでしょうが、芸人にとってはむしろ営業妨害に近いのかもしれません」(芸能ライター)

人々の心配を誘うような過激なイタズラはナンセンスだが、視聴者側ももう少し肩の力を抜いてバラエティーを楽しむべきだろう。

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