『Apex』ストリーミング視聴者が4割減! オワコン化は運営の自業自得だった?

『Apex』ストリーミング視聴者が4割減! オワコン化は運営の自業自得だった?

『Apex』ストリーミング視聴者が4割減! オワコン化は運営の自業自得だった? (C)PIXTA

「Electronic Arts」(EA)が運営するFPSゲーム『Apex Legends』が、これまでにない苦境に立たされているようだ。『Twitch』でストリーマーたちの配信を見る視聴者たちが、1カ月で約4割も激減してしまったという。その原因は、一体どこにあるのだろうか。

『Apex』に興味を失う視聴者たち

その数値を示したのは、「Twitch」のデータを集計しているサイト『Sully Gnome』。5月ごろに比べて、「Apex Legends」の配信を見る人の数が38.2%減少していることが明かされていた。

競合タイトルにあたるFPSゲームの『Valorant』は、前月比で6.8%アップ。『フォートナイト』は14.1%の減少。明らかに「Apex Legends」の視聴者数だけが、ずば抜けて大きく減少しているように見える。

一体なぜこうした現象が起きてしまったのだろうか。同サイトのデータによると、そもそも「Twitch」で「Apex Legends」を実況する配信者が減少していたようだ。

海外の配信者についてはまた事情が異なるが、少なくとも日本ではここ1カ月「Apex Legends」をめぐる騒ぎが相次いでいた状態。たとえばカスタムマッチをまともにプレイできないバグが発生し、一向に改善されていなかった。

その影響で、第9回「CRカップ」が練習スクリムの段階から大荒れし、結局本番も別のゲームへと差し替えされることに。同イベントは「Apex Legends」でもトップクラスに集客力があり、今回も本田翼や『Hey!Say!JUMP』山田涼介といった芸能人、そして人気ストリーマーたちが多数参戦する予定だっただけに、大きな痛手だったと思われる。

別のゲームに旅立っていった人も…

そうした展開にウンザリした様子のストリーマーも多く、6月には『Valorant』や『Rust』といったゲームが大流行。「Twitch」で「Apex Legends」をプレイする配信者は、かなり数が減っていた印象だ。

また、シーズン13のランクマッチに前シーズンから大きく仕様変更があったことも原因だろうか。ランクポイントの獲得条件などが変更されたことによって、マッチの難易度が大幅に上がり、上級者向けの仕組みとなっていた。カジュアル志向の配信者にとっては、馴染みにくい変更だったのかもしれない。

ちなみに7月7日~7月10日には、アメリカにて競技シーンの世界大会『ALGS Championship 2022』が行われていたが、こちらも大荒れ。ビザの申請トラブルやコロナの感染者続出によって、多数のチームがフルメンバーで参加できない状態だった。当然、世界大会は配信で中継されていたのだが、盛り上がりに水を差されたことは間違いないだろう。

本格的に斜陽を迎える前に、運営には体制の見直しを検討してもらいたいところだが…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Koldunova / PIXTA