『Apex』運営がプロゲーマーにブチギレ! チート対策の惨状をめぐって大論争へ

『Apex』運営がプロゲーマーにブチギレ! チート対策の惨状をめぐって大論争へ

『Apex』運営がプロゲーマーにブチギレ! チート対策の惨状をめぐって大論争へ (C)PIXTA

『Apex Legends』といえば近年トップクラスの人気を誇るオンラインゲームだが、長きにわたって不正ツールによる“チート行為”が猛威を振るっていることで有名。一般ユーザーはもちろん、競技シーンで活躍するプロゲーマーたちも、強い不満を内に秘めているようだ。

対策チームも夜間はグッスリ?

コトの発端となったのは、アメリカの有名プロ選手であるHisWattson氏のツイート。同氏は、北米サーバーでは午前1時から7時の間、対策チームが機能していないと指摘。毒のあるブラックジョークとして、チーターたちに対して「その時間帯であればBANされる可能性が低くなる」と呼びかけた。

これはチート行為を肯定するものではなく、チーターへの対処が追いついていない運営を焚きつけるための発言だろう。しかし運営チームの1人であるConor Ford氏は、「こいつはマジでイタい奴だ」と怒りをあらわに。

一方でHisWattson氏も、対策チームが活動していない深夜帯にチーターが暴れていることを持ち出して反論するなど、両者がヒートアップする事態に発展。Ford氏によればつねにチート対策の改善は行われているというが、HisWattson氏は実情としてチーターが蔓延っていることが我慢できなかったようだ。

チーター問題を解決できない『Apex』

多少過激だったとはいえ、HisWattson氏がこのような行動に出てしまった心情は理解できる。「Apex」はすでにリリースから3年が経過しているにもかかわらず、一向にチーターが撲滅される気配はない。これまで、アップデートの前後で一時的にチーターが少なくなることはあっても、いつの間にか復活するサイクルが繰り返されてきた。

ゲームに実装されているという「アンチチートシステム」はほとんど意味をなしておらず、プレイヤー側が手動で通報し、それに対して運営側が対応するのが今の主流。運営側は対策を行っていると主張し続けているが、「Apex」で生活しているプロゲーマーの立場からすれば、物申したくなるのも当然だろう。

また、HisWattson氏の意見に同調する日本の上位ランカーも少なくない。元プロ選手で現在はストリーマーとして活動するRC_shomaru7氏は、一連の騒動に言及し、「上位帯はみんな怒ってるよ」と批判。アジアサーバーでもチーターは依然として大きな問題であり、運営に直接意見できる北米より事態はさらに悪いとも言える。

そんな中、7月28日に「Apex」で、『VALORANT』制作陣が手掛けるアンチチートツール『Hyperion』が実装されたという報道が。これまでの不信感から、あまり期待されていないようだが、どんな成果をもたらすだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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