『ジャンプ』打ち切り戦線に異変? ドベ2を超えて『ALIENS AREA』が突き抜け

『ジャンプ』打ち切り戦線に異変? ドベ2を超えて『ALIENS AREA』が突き抜け

『ジャンプ』打ち切り戦線に異変? ドベ2を超えて『ALIENS AREA』が突き抜け (C)PIXTA

8月22日に発売された『週刊少年ジャンプ』38号で、那波歩才の『ALIENS AREA』がワースト1の掲載順に。元々は期待の新連載として始まった作品だったが、ここにきて意外な苦戦を強いられているようだ。

「ドベ2」を超える順位へ

「ジャンプ」では掲載順が巻末に近いほど、読者からのアンケート票が少なく、打ち切りに近いというのが定説。ここ数週は、『ドロンドロロン』と『地球の子』が巻末に固定されており、“ドベ2”と揶揄される状況となっていた。

次なる打ち切り候補としても、この2作品の名前が挙がりがちだったのだが、今号の「ジャンプ」でまさかの展開へ。掲載順の下から「ALIENS AREA」、「ドロンドロロン」、「地球の子」という並びとなっていたのだ。

「ALIENS AREA」は今年6月に始まったばかりの新連載。第9話から順位が低迷していたが、第11話ではとうとう最下位に至ってしまった。

ワースト2の常連よりも下という状況に、ファンたちは《エイリアンズエリア結構好きだから死なないでくれ》《掲載順最後で泣いてる アンケ入れるしかない》《えっエイリアンズエリア面白いじゃん…なんでこの位置なん…》とショックを受けているようだ。

右往左往するストーリー

「ALIENS AREA」は、地球に住まう異星人を専門に取り締まる公安部の秘密部署「外事第5課」(外5)の活動を描いた作品。最近の新連載は開幕から厳しい評価を浴びることもあるが、同作の場合は漫画好きからなかなかに評価されている印象だ。

しかし今のところストーリーの軸が決まっておらず、何を目指しているのか分からないという声も。たしかにバトル漫画のような展開が描かれた直後、「外5」メンバーによるほのぼのとした日常エピソードが繰り広げられており、“どっちつかず”の感は拭えない。

さらに気がかりなのは、すでに掲載順が絶体絶命となっていること。この期に及んで日常回の連続で話が進んでいないことについて、《日常回なんかやってる余裕あるのかすごい不安》と指摘する声も少なくない。

ただ、最近の「ジャンプ」では『ルリドラゴン』に代表されるように、日常系の漫画がヒットしがちな風潮もある。もしかすると「ALIENS AREA」の軌道修正も、そうした状況を狙ったものなのだろうか…。

文=野木

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