“オワコン”と囁かれたVTuber四天王の末路は…ミライアカリが添い寝ASMRの女王に

“オワコン”と囁かれたVTuber四天王の末路は…ミライアカリが添い寝ASMRの女王に

“オワコン”と囁かれたVTuber四天王の末路は…ミライアカリが添い寝ASMRの女王に (C)PIXTA

VTuber黎明期には「バーチャルYouTuber四天王」の1人として知られていたミライアカリが、ちょっとオトナ向けな「添い寝ASMR」のボイスをリリース。自他共に迷走を認めていた彼女だったが、ようやく進むべき道を見つけたようだ。

ミライアカリがASMR界で1位に!?

今回ミライアカリが販売したのは、R18ではなく全年齢向けのASMR。ただ、収録されている音声リストには「お部屋でひざまくら」「耳かきでいたずら」「パジャマでごろごろ」などがあり、性的な期待を煽っていないとは言いがたい。

もともとミライアカリは、初期から下ネタに明るいVTuber界のお色気要員でもあった。多少いかがわしいASMRだったとしても、キャラクターのイメージ通りと言えるだろう。

何より重要なのは、ボイス商品としての売上。これまで主戦場としていたYouTubeでは再生数が落ち目だったミライアカリだが、今回の添い寝ASMRはなんと『DLsite』の同人総合カテゴリ(24時間毎)でランキング1位に輝いていた。

これにはミライアカリ本人も、自身のツイッターで《DLsiteさんで昨日から販売されているオリジナルASMRが1位》と喜びを露わに。さらに《1番を取ることの大変さ·····この5年色々感じてきました。だからこそたまらなく嬉しいです》と感極まっていた。

「ナンバー1」に憧れてきたミライアカリ

ミライアカリの活動を振り返ると、「1番を取ることの大変さ」という言葉にはかなり切実なものがある。彼女は2017年にデビューし、「バーチャルYouTuber四天王」の1人として数えられるほどの人気を博したが、この頃からキズナアイに次ぐナンバー2の立ち位置だった印象だ。

その後も業界1位の座につくことはなく、『にじさんじ』登場後のストリーマー型VTuberの流れに押される形で、徐々に人気が低迷していった。

YouTubeでの再生数も、現在は1万再生を下回る動画もあるほど。しかし、そんな中でもお色気路線に活路を見出し、ついには添い寝ASMRでナンバー1を獲得…。感動すら誘うサクセスストーリーに、ネット上では《不祥事も起こさず必死にようやっとる》《一生懸命さが全面に出てるのを感じる》といった応援の声が上がっている。

事実上の活動休止状態になったり、完全に趣味の世界に閉じこもったりと、かつての人気を手放してしまった「バーチャルYouTuber四天王」の面々。その中でミライアカリだけは、ASMRという“正解”に辿り着けたようだ。流行の移り変わりが激しい業界だが、今後もしたたかに生き残ってもらいたい。

文=大上賢一

【画像】

Benzoix / PIXTA