ジャンプ打ち切りレースに新展開! 令和版デスノート『すごいスマホ』が筆頭に

ジャンプ打ち切りレースに新展開! 令和版デスノートこと『すごいスマホ』が筆頭に

ジャンプ打ち切りレースに新展開! 令和版デスノートこと『すごいスマホ』が筆頭に (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』で、令和版『DEATH NOTE』とも呼ばれていた漫画『すごいスマホ』が窮地に立たされているようだ。読者アンケートの結果が振るわなかったのか、掲載順がついにワースト1にまで落ち込んでしまった。

“防波堤”が次々と連載終了

「すごいスマホ」は原作・冨澤浩気、作画・肥田野健太郎によるサスペンス作品。世界の全てを検索できる「すマホ」を手に入れた主人公・探来田究が、弟の失踪事件を調査するうちに、「すマホ」を取り巻く難事件に巻き込まれていくというストーリーだ。

同作の連載が始まったのは、5月9日に発売された「ジャンプ」23号から。それ以降はゆるやかな下降線を描きながら、掲載順を落としていった。ただ、最近の「ジャンプ」では『ドロンドロロン』『地球の子』といったドベ2を独占する漫画があったため、中の下あたりのポジションを維持できていた印象だ。

ところがこの2作は、前号までに完結。そして9月12日発売の「ジャンプ」41号にて、ついに「すごいスマホ」がワースト1をとることになった。

打ち切りを懸念させる状況に、ファンの間では《ついにドベ…1番でアンケ入れますのでどうか…》《すごいスマホ最後までちゃんと読みたい。打ち切りはやめてくれ》《掲載順低いのはなんでなんだ。こんなに面白いのに…》と嘆く声が上がっている。

評価が逆転する可能性も

一般的に「ジャンプ」作品では、掲載順が低くなると、作者が温めていたと思われる設定がまとめて出てきたり、ストーリーが急速に進んだりすることが多い。「すごいスマホ」も現在、急展開を迎えているが、その裏には掲載順低迷への危機感があるのかもしれない。

これまでは主人公・究と宿敵・全一郎との頭脳バトルに焦点が当たっており、他のキャラクターはほとんどモブのような扱いだった。しかし個性豊かな「すマホ」所有者たちが一気に明かされた上、今後仲間になりそうな2人組まで登場している。

「DEATH NOTE」でたとえると、夜神月とL以外のサブキャラクターが充実してきた段階。ファンたちの熱量も増しており、《『すごいスマホ』終わらないでください! 打ち切りやめてジャンプラに移籍とかで》《ジャンプ+に移籍でもいいから続いて欲しい!!》と懇願する声も上がっていた。

『鬼滅の刃』『呪術廻戦』など、物語を一気に盛り上げ、下位からヒット作へと返り咲いた前例はいくつもある。「すごいスマホ」もそれに続いてくれればいいのだが…。

文=野木

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