ジャンプ新連載2話目で早くもピンチ?『大東京鬼嫁伝』に“劣化”疑惑…

ジャンプ新連載2話目で早くもピンチ?『大東京鬼嫁伝』に“劣化”疑惑…

ジャンプ新連載2話目で早くもピンチ?『大東京鬼嫁伝』に“劣化”疑惑… (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』の新たな連載作品として始まった、仲間只一による『大東京鬼嫁伝』。9月12日に発売された『週刊少年ジャンプ』41号では、同作の2話目が掲載されたものの、はやくも厳しい意見が相次いでいるようだ。

※『大東京鬼嫁伝』最新話に触れています

同作は、男子高校生の花札進太と、鬼の少女・愛火童子(まなかどうじ)によるドタバタな日常に焦点を当てたラブコメディー。第1話では、2人が一つ屋根の下で暮らすようになるまでの経緯が描かれた。

王道ラブコメのストーリーと、細やかなタッチの作画によって、読切版の時から読者たちの反応は上々。「ジャンプ」では珍しい“萌え”を感じさせる作風だったことで、一部賛否の声も上がっていたものの、期待度の高い新連載だ。

そんな中で発表された第2話『恋するマナカ』は、進太のバイト先に愛火が来訪するというエピソード。“窃盗犯”をめぐるトラブルを解決する流れになったのだが、1話では完結せず、決着は次回に持ち越しとなった。

テンポ感が抜群だった第1話に比べると、第2話は丁寧なストーリー運びで、あまり物語の進展は見られなかった。そのためかSNS上では、《大東京鬼嫁伝、急につまらんくなったわ》《期待してたのに2話が残念すぎた。早く魅力ある女の子キャラと鬼嫁を対峙させればいいのに》《なんかぼんやり薄味の漫画になったな》といった微妙な感想が並んでいる。

「作画」に違和感も…

「ジャンプ」に限らず、最近流行りの漫画はテンポがはやいものが多いと言われている。そんな中、「大東京鬼嫁伝」は序盤から平凡な日常回を持ってきたため、不満を呼んでしまったのかもしれない。

さらに読者の中には、《1話と比べて絵のクオリティー低くね?》《1話は面白かったんだけど2話はなんか作画が不安定だなぁって感じだった》と、作画クオリティーの変化を指摘する人も。

2話目から作画に変化があった理由は分からないが、漫画の週刊連載は通常、ハードなスケジュールで知られているもの。同作のように細かく丁寧な作画であれば、その苦労は推して知るべしだ。

1話の絵が絶賛されるほどのクオリティーだったのは、それだけ時間と労力をつぎ込んだ結果なのかもしれない。普通は連載が始まる前に、数話分をストックしているはずなので、2話目から力尽きることは珍しいのだが…。

思い返せば、6月に話題になった新連載『ルリドラゴン』も、4話ごろから急に絵の密度が低下。その直後、作者の体調不良により長期休載を余儀なくされている。ツノ女子・日常漫画など、何かと共通点のある2作だが、「大東京鬼嫁伝」が同じ道を辿らないことを祈りたい。

文=野木

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