炎上朝ドラ『ちむどんどん』で不自然な出産シーン「演技がワーストレベル」

(C)Dutchmen Photography / Shutterstock

俳優の黒島結菜がヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第115話が9月16日に放送。ヒロインの出産シーンが描かれたが、あまりにもツッコミどころ満載の演技に視聴者からブーイングが殺到している。

同作は、1964年、まだアメリカ統治下だった沖縄の「やんばる地域」を舞台に、主人公・比嘉暢子(黒島)が、ふるさとから料理人を目指すストーリー。

現在の暢子は、イタリアンレストランで約7年の修業を終え、自身の沖縄料理店「ちむどんどん」をオープンさせている。

115話では、暢子の兄・賢秀(竜星涼)が清恵(佐津川愛美)に「ちむどんどん」でプロポーズ。清恵はそれを受け入れ、店全体にお祝いムードが広がっていた。そんな中、夫・和彦(宮沢氷魚)の子どもを身ごもっていた暢子が突然、店で破水。緊急搬送された病院で出産するシーンが放送された。

「ナレ出産で良かったのでは?」

通常、朝ドラでは、陣痛からの出産という流れや、出産したことをナレーションで説明する演出が用意されている。しかし、「ふーふー」といきむ黒島の演技や、分娩台で足すら開かないリアリティーのない演出に、ネット上では

《ナレ出産で良かったのでは?と思わせる演出でした。待つ家族の騒々しさがホントに不快でした》
《お産の演技も病院に詰めかけた人たちのドタバタも中途半端なコントを見ているようで、その前のプロポーズエピソードが影薄くなってたね》
《陣痛の演技がワーストレベル…演出家、あれでよくOK出したなと思った。あれだったらナレーションで済ませた方が、暢子役の人にとってもダメージ少なかったのでは?》
《これまで具合が悪くなることもなく、元気に立ち仕事で働いていたのがすごい。NHKがこれをやってしまうと、出産間際まで普通に働けるというのが定説になってしまいそうで怖い》
《分娩室のカットは無駄だったと思う。と言うか、あれほどリアリティーに欠けるなら、普通は没にするはず》
《なんで破水にしたんだろうな普通に陣痛でよかったのに。ちょっと表現がリアルすぎて朝から引いた》

など、呆れる声が殺到している。

「黒島は自分なりにいきんでいるつもりだったのかもしれませんが、汗もかかず、緊張感が伝わってきませんでした。産みの苦しみを知らない黒島にあまり厳しいことを言うのは酷ですが、これをOKした演出には言い訳の余地はないでしょう。普段は大事なシーンはカットしてナレーションで飛ばしているのに、なぜこのレベルの出産シーンを放送しようとしたのか、理解に苦しみます」(テレビ誌ライター)

この日は、「ちむどんどん」の放送時間前にBS NHKで2006年度下半期の朝ドラ『芋たこなんきん』の最終話が再放送され、視聴者が感涙する大団円を迎えている。

続けて観ているドラマファンは、その〝落差〟に改めて肩を落としたのではないだろうか。

【あわせて読みたい】