『スプラトゥーン3』はヌルゲー? ウデマエ仕様に不満爆発「なんの価値もない」

『スプラトゥーン3』はヌルゲー? ウデマエ仕様に不満爆発「なんの価値もない」

『スプラトゥーン3』はヌルゲー? ウデマエ仕様に不満爆発「なんの価値もない」 (C)PIXTA

国内外のゲーマーたちを熱狂の渦に巻き込んでいる、ニンテンドースイッチの『スプラトゥーン3』。しかしオンライン対戦モードの「ウデマエ」システムが前作までと大きく変わったことで、一部のプレイヤーが激怒しているようだ。

「誰でもS+到達」のヌルゲーに

今作では、前作『スプラトゥーン2』のランクマッチにあたる「ガチマッチ」が、「バンカラマッチ」へと名称を変更。さらにプレイヤーの対戦ランクを表す「ウデマエ」周りのシステムも大きく変更されている。

もともと「2」の「ガチマッチ」は、ある程度の勝率を保ったまま勝利することで、ランクアップしていく仕様。その一方、負けが続くとウデマエが下のランクに下がるというデメリットも用意されていた。

ところが今作ではそれが廃止され、いくら負けてもウデマエが下がらないシステムに。ウデマエポイントを稼ぎつつ、節目に用意されている「昇格戦」に勝つことで、上のランクに上り詰めていける。

また、前作までは自分の活躍にかかわらず、試合に負ければ確実にポイントが下がるようになっていた。しかし今作では敗北してもキル数やインク使用量など、一定の要件を満たすことで「表彰」を入手し、ウデマエポイントを獲得できるという。

簡単に言うと、こうした仕様によって、今までよりも飛躍的にランクを上げやすくなっているということ。時間さえかければ、勝率がよくなくても上位ランクまで到達できるだろう。

実際にSNS上では、前作では最低ランクのC帯で苦しんでいたというプレイヤーが、現状の最高ランクであるS+に到達したというツイートも話題になっていた。

新規ファンをとるかガチ勢をとるか

一応、「スプラトゥーン3」でも全くランクが下がらないわけではなく、3カ月ごとのシーズン切り替え時に全プレイヤーが一定降格を受ける予定だ。とはいえ、1シーズンの長さを考えると、ランクを上げるためのハードルになるとは考えにくい。

おそらくは公式の方針として、カジュアル勢でもランクマッチを楽しめるようにしたかったのだろう。新たな仕様を歓迎する声は少なくない。

その一方、激しく反発しているのが、前作で必死に上位ランクまで上げていたプレイヤーたち。現在のランクシステムでは実力を証明することもできないため、《こんなに簡単に最高腕前に到達できるスプラトゥーンに不満しかないです》《ウデマエになんの価値もないですよね》《単純にプレイ時間が長いことの証明にしかならない》といった声が相次いでいる。

たしかにやりこみ甲斐は減ったかもしれないが、今作のランクシステムなら、過去作に触れたことがない新規プレイヤーにも親しみやすいはず。また「2」でなかなかランクが伸びず、飽きてしまった人でも簡単に復帰できるため、間違いなく間口は広がった。

すでに初代「スプラトゥーン」が発売されてから、7年が経つ。長く遊んでいるガチ勢が占拠すれば、途端に閉じたコンテンツになってしまうことは確かだ。

今後のアップデートで、ガチ勢向けの「Xマッチ」が追加されることも決まっているので、しばらくは棲み分けに協力すべきではないだろうか。

文=野木

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