『はじめの一歩』リカルド・マルチネス格下げ!?“絶対王者”陥落の予感に不満の声

『はじめの一歩』リカルド・マルチネス格下げ!?“絶対王者”陥落の予感に不満の声

『はじめの一歩』135巻(森川ジョージ/講談社)

9月28日発売の『週刊少年マガジン』44号に、長寿ボクシング漫画『はじめの一歩』の第1396話が掲載。その中で“絶対王者”リカルド・マルチネスが、挑戦者のウォーリーに翻弄される描写があり、ファンから不満の声が上がっている。

※『はじめの一歩』最新話の内容に触れています

両手を後ろに組んだまま、無防備に接近していくウォーリー。様子を窺うリカルドだったが、上下左右のフェイントを織り交ぜたウォーリーのパンチに、ガードするのがやっとの状態だった。

その後も、リカルドはリング上をところ狭しと駆け回るウォーリーを捉えられず、第1ラウンドが終了。続くラウンドに臨むリカルドの顔に浮かぶのは、どこか緊迫した表情だ。これまで見たことがない変幻自在のファイトスタイルに、底知れない何かを感じているのだった──。

言うまでもなくリカルドは『はじめの一歩』の世界において、最強格のボクサー。そんな相手に“未知の天才”ウォーリーがどこまで通用するのか、というのが試合の大筋だ。

どうやら作中ではリカルド有利とする見方が大勢を占めているようだが、当の本人は微妙な反応。モノローグではウォーリーの戦法を未知のものと表現しており、実際に第1ラウンドが終わっても対応策を見いだせていない。

まさかの敗北を予感する人も

試合が始まる前には圧勝するとすら言われていたが、いざゴングが鳴ってみれば、リカルドは不安げな様子すら見せている。リカルドに絶対王者としての格を保ってほしかったファンからは、《なんかリカルドに人間味出しちゃったの嫌だな》《これリカルドsageただけで終る試合じゃね?》《リカルド青木化かよ》と不満の声が上がっていた。

リカルドは試合の立ち上がりの際、相手をじっくり観察することで、「適応」(アジャスト)するスタイルをとるボクサーだ。ところがウォーリーがあまりに規格外だったためか、少なくとも第1ラウンドの時点ではまだ対応できていない様子。もしかすると、さらなる苦戦が待っているのかもしれない。

はやくも読者の間では、リカルドが敗北することを予想する声も。ウォーリーが新たな世界王者となることで、作中の世代交代が進み、幕ノ内一歩の現役復帰につながるのではないかとも目されている。

そうなってくると、もはやリカルドについては“格下げ”どころではなくなってしまうわけだが…。今回彼が見せた“人間味”が、凋落の第一歩でないことを願いたいところだ。

文=Tら
写真=まいじつエンタ