『ドラクエ』インサイダー取引で逮捕者!「ソニック生みの親」の肩書でセガに風評被害

『ドラクエ』インサイダー取引で逮捕者!「ソニック生みの親」の肩書でセガに風評被害

『ドラクエ』インサイダー取引で逮捕者!「ソニック生みの親」の肩書でセガに風評被害 (C)PIXTA

『ドラゴンクエスト』をめぐるインサイダー取引が発覚し、『スクウェア・エニックス』の元従業員が逮捕される事件が発生。関係者にとっては迷惑な話だろうが、一番被害を受けたのは、他社作品である『ソニック』シリーズだったようだ。

生みの親から毒親へ…

11月17日、『スクウェア・エニックス』の元従業員2名がインサイダー取引事件に関与し、逮捕されたことが判明。彼らは公表前の『ドラゴンクエストタクト』に関する情報を悪用し、ゲーム開発会社『Aiming』の株式による利益を不正に得たという。

さらにその翌日、同じく元従業員であるゲームクリエイター・中裕司容疑者もインサイダー取引に関わっていたことが報道された。

中容疑者は、ゲーム好きの間ではレジェンド級の知名度をもつ人物。かつて『セガ』に所属しており、『ファンタシースター』シリーズや『ナイツ』などの名作を手掛けたことで知られている。

さらにその経歴を語るうえで避けて通れないのが、「ソニック」シリーズだ。中容疑者をメインとするチームによって生み出されたため、ソニックの“生みの親”という見方もあり、「セガ」の分社として「ソニックチーム」が設立された際は代表に就任していた。

スイッチ新作に大打撃!

2018年に中容疑者は「セガ」を離れたため、現在は「ソニック」シリーズと接点はないはず。だが、高い知名度を持つことから、ほとんどの媒体で“ソニック開発者”として紹介されることに…。

「ソニック」といえば、11月8日に約5年ぶりとなる新作『ソニックフロンティア』が発売されたばかり。ニンテンドースイッチなどで展開されている同作は、シリーズ初のオープンワールドが好評を博している。

そんなタイミングでの逮捕報道は、盛り上がりに水を差すようなもの。《ソニックフロンティア楽しもうってときに、なにやってくれてんだよ!》《「ソニックの生みの親」って肩書で話題なると、ソニックチームもいい迷惑よ…》《ソニックフロンティアがいい滑り出しなのに生みの親がインサイダーはいかんでしょ》《ソニックフロンティア出したばっかなのにこれはひどいw》といったツッコミが殺到していた。

ソニックは「セガ」にとって象徴的なキャラクターであるものの、ゲームとしては中々ヒット作に恵まれていない状況。「ソニックフロンティア」で復活の兆しを見せたところ、新たな災難が降りかかったわけで、「セガ」の今後がますます心配でならない…。

文=野木

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